アジアインフラ投資銀行(AIIB)は6月29日、北京の人民大会堂で設立協定の調印式を開いた。
署名 | 見送り | ||
域内 37カ国
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アジア |
中国、韓国、インド、バングラデシュ、モルディバ、 モンゴル、ネパール、パキスタン、スリランカ |
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ASEAN | ミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジャ、 シンガポール、ブルネイ、インドネシア |
タイ、マレーシア、 フィリピン |
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旧ソ連 |
ロシア、アゼルバイジャン、ジョージア、キルギス、 カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン |
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オセアニア | 豪州、ニュージーランド | ||
中東 | トルコ、サウジアラビア、イスラエル、イラン、 ヨルダン、オマーン、カタール、UAE |
クウェート | |
域外 20カ国 |
欧州 | 英国、オーストリア、フィンランド、フランス、ドイツ、 イタリー、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、 ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、 アイスランド、マルタ |
デンマーク、ポーランド |
南米 | ブラジル | ||
アフリカ | エジプト | 南アフリカ | |
合計57カ国 | 50カ国 | 7カ国 |
フィリピンは南シナ海の領有権を巡って中国と対立しているが、中国が埋め立てを強行したことで関係がさらに悪化し、署名見送りにつながったとの見方が出ている。
フィリピン当局は「最終的にAIIBに加入するかどうかは、今後も検討を続ける」と含みを持たせている。
このほか、デンマーク、クウェート、マレーシア、ポーランド、南アフリカ、タイが署名をしなかったが、多くは事務手続きの遅れとしている。
中国財務省は「手続きが終わっていない一部の国は、年末までに署名できる」と説明した。
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協定では銀行の資本金は1000億ドルで、このうち中国が最も多い 30.34%を出資する。
議決権は85%が出資比率によって配分され、残り15%分は創設国に均等に配分される。
新たな参加国の加盟や増資といった重要な案件は議決権ベースで75%以上の賛成が必要と規定され、中国は26.06%の議決権を持ち、中国は1国だけで重要案件を否決できる事実上の拒否権を持つことになる。
トップ10カ国は下記の通りとされる。
出資比率 議決権 中国 30.34% 26.06% インド 8.52% 7.51% ロシア 6.66% 5.93% ドイツ 4.57% 4.14% 韓国 3.81% 3.50% オーストラリア フランス インドネシア ブラジル イギリス
AIIBの本部は北京に置かれ、将来的には発展の需要に合わせ、他地域にも関連機関や事務所を設置する。
総裁は域内国から選出され、任期は5年間、1度の再選資格を持つ。
協定では、署名国のうち少なくとも10カ国で承認され、署名国の初期出資額が資本金総額の50%を上回れば、年末までの業務開始を確保できる。
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