DuPont、Performance Chemicals 事業を分離

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DuPontの取締役会は6月5日、分離上場するPerformance Chemicals 事業の新会社 The Chemours Companyの株式を株主に配当として支払うことを決めた。
6月23日時点の株主に、DuPont株式 5株当たり新会社株式 1株を7月1日に渡す。端数株式はまとめて売却し、現金で配分する。

新会社株式は NYSEに上場される。

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DuPontは2013年7月23日、統合応用科学戦略を全事業で展開するための人事を発表したが、Performance Chemicals 事業をどうするかを戦略的に検討することを明らかにした。

スピンオフ、売却、その他の取引により同事業の全体又は一部分を分離することを検討するとしたが、その後、2015年央にスピンオフすることを決めた。
名称は
The Chemours Companyで、New Yorkで上場する。

2014年10月の株主説明会で、分離の目的は正確の異なる事業の分離として、下記の通り説明した。


2013/7/29 DuPont、Performance Chemicals 事業の売却を検討 

物言う株主(Activist)のNelson Peltz が率いる米Trian Fund Management は、Performance Chemicals部門分離に加え、DuPontを2社に分割することを要求していた。

   GrowthCo      (Agriculture, Nutrition and Health, Industrial Biosciences)
   CyclicalCo/CashCo    (Performance Materials, Safety and Protection, Electronics and Communications)


2015/5/15   DuPont、株主総会で物言う株主に勝利

なお、その後の報道では、株主総会での議決は僅差であったという。

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Performance Chemicals 事業は、酸化チタンを中心に、フッ素化学品、フッ素樹脂などを扱っている。

DuPontの最近のセグメント別業績は下記の通り。









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