中国でまた、化学工場が爆発

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8月31日夜、中国山東省東営市利津縣の濱海經濟技術開發新區で化学工場の爆発があり、5名が死亡した。(当初1名死亡と報じられた)

付記 

東営市は9月5日、死者13人、負傷者25人と発表した。
9月3日の抗日戦争勝利70年パレードが終わるまで情報を隠したのではとの批判が出ている。

爆発が起こったのは、山東濱源集團の100%子会社 山東濱源化學有限公司(Shandong Binyuan Chemical)

同社は2014年3月の設立で、接着剤や新素材を生産している。能力は年産2万トンとされる。

同社のホームページでは、 「日本の三井、住友などから先進的な生産技術を導入し、主に新素材の生産・販売を行っている。最先端の水素化、加水分解技術を使用。生産過程は全てコンピュータによって制御、監視・警報システムも導入して安全性に配慮している」としている。

三井系、住友系の会社で同社に技術供与している会社は見当たらない。

当局によると、この施設では以前、安全検査を受け、試運転を行わないよう指導を受けていたが、同社は無断で調製作業を行っていた。
警察はすでに同社関係者ら6人の身柄を拘束した。

今のところ、爆発の原因は不明。

 

中国では8月12日に天津東疆保税港区の瑞海公司の危険物倉庫で爆発が起こり、8月30日現在で、死者 150名、行方不明 23名となった。

2015/8/27   天津爆発事故のその後(3)   

8月22日には、山東省淄博市桓台県果里鎮東付村の化学会社・山東潤興化工科技の工場で大規模な爆発があり、1名が死亡した。
アジポニトリルが爆発の原因とみられる。

2015/8/23 中国山東省で工場爆発

 

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これとは別に甘粛省隴南市にある花火工場で9月1日午後、2度の爆発があり、1人が死亡、6人が負傷した。

式典などに使う礼砲の製造所で、本年5月の査察で安全上の問題ありとされ、操業を停止していた。


 

 


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