2015年6月に、中国政府が自動車業界に対する独占禁止法の運用強化に乗り出 し、自動車業界に特化した「独禁法」ガイドラインの策定にすでに着手したと報じられた。
その重要内容の一つに、並行輸入車市場の保護がある。


中国の関係者の間では、「外資が中国並行輸入車マーケットの発展を阻害している」との批判が出ている。一部の自動車大手は、補正用部品市場を開放している が、実際は、価格を高く設定するなどして部品の自由な流通を妨害し、結果的に、中国並行輸入車市場のアフターサービスの質に直接影響をもたらしているとの見方がある。

ガイドラインでは、こうした行為に対する独禁法違反の境界線を明確に示す内容が盛り込まれるとされる。