合弁会社には双日が51%、NPCPが49%出資し、2017年の最終決定を目指す。
パプアニューギニアは石油や天然ガスなど天然資源が豊富で、地理的にもアジア諸国へのアクセスに恵まれており、同国政府は、この豊富な資源を活用し、国内産業の発展、雇用機会の創出を図るべく、ガス化学事業の開発を希望していた。
その後の協議で、今回の決定に至った。
双日は、メタノールのトレーディングやマーケティングのみならず、インドネシアのPT. Kaltim Methanol Industri に85%を出資し(下記)、自らメタノールの製造オペレーションを17年以上行っており、アジアでのメタノール販売市場において高いシェアを占めており、この経験と実績を生かす。
同国では石油及び天然ガスに関する多くの計画が進んでおり、LNG計画も2件ある。(うち1件は稼動)
ExxonMobil が主導のPNG LNG(Port Moresby近郊:年産690万トン)はLNGの輸出を開始している。
NPCPはPNG LNGに16.57%を出資している。NPCPは本年5月、双日と住友商事の50/50JVのLNGジャパンとの間で、LNGの販売・輸送のJV設立の覚書を締結した。
Elk-Antelope ガス田の権益を持つInterOil はTotal と組み、同じくPort Moresby近郊にPapua LNG(年産500~700万トン)の建設を計画している。
NPCPは、Elk-Antelopeガス田の20%の権益を持っている。
ーーー
双日が85%の株式を保有しているPT. Kaltim Methanol Industriは、メタノール製造会社で、1998年にインドネシアの東カリマンタンのBontangで稼働を開始、2000年7月に年産66万トンの商業生産を開始した。
同社は1991年にインドネシアの Domestic Investment Company (PMDN) として設立されたが、1997年にForeign Investment Company (PMA)に変更し、日商岩井が85%、ダイセルアジアが5%、現地のPT. Humpussが10%の資本構成となった。日商岩井はその後ニチメンとの合併で双日となった。
原料の天然ガスはBadak Gas Field から供給を受けている。
コメントする