イスラエルのTeva Pharmaceutical、メキシコ製薬大手のRIMSAを買収   

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後発医薬品世界最大手のイスラエルのTeva Pharmaceutical は10月1日、メキシコ製薬大手のRIMSA (Representaciones e Investigaciones Médicas, S.A. de C.V. ) を23億ドル(借入金と現金を除外したベース)で買収すると発表した。 買収にはラテンアメリカと欧州の医薬品の資産やパテントを含む。

買収により、中南米で第2位、新興国で第5位の医薬品市場であるメキシコで のトップメーカーとなり、RIMSAが持つ販路を生かし自社製品の拡販も狙う。

Tevaは現在も医薬品の開発・製造・販売基地として Teva México を持っている。

RIMSA の2014年の売上高は227百万ドルで、2011年から年平均10.6%の成長を続けている。成長の高い多剤混合薬を含むスペシャルティ製品を取り揃えている。

RIMSAはメキシコで45年以上活躍を続けているが、"combination drugs" の供給を目玉としている。
2種類以上の原薬を含む
多剤混合薬で、患者のコスト負担を下げる狙いがある。

買収は2016年の第1四半期に完了する予定。

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Tevaは7月には米医薬大手Allergan plc から後発薬事業を405億ドルで買収することで最終合意した。

Teva は4月21日に後発薬大手のMylanに対し買収提案を行ったが拒否され、Allergan買収でMylanを諦めた。

2015/7/29 後発薬最大手のTeva、米 医薬大手の Allerganから後発薬事業買収

Allerganの後発薬事業の 合併により、Tevaの売り上げ規模は2014年の203億ドルから2016年に約260億ドルに上る見通しで、後発薬市場で他社を引き離し、首位を固める。
グラフには今回のRIMSAの買収は含んでいない。

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