Statoil は11月17日、アラスカ州沖合のChukchi Seaでの探査が同社のグローバルなポートフォリオの中で、もはや競争力はないとし、撤退すると発表した。
Statoil が運営する16区画と、ConocoPhillipsが運営し、Statoil が25%の権益をもつ50区画からの撤退となる。これらは2008年にリース権を取得し、2020年に期限が来るもの。
これは9月に同じ理由でShellが撤退したのに続くもの。
Shell とStatoil が経済性がないとして撤退したため、他の各社も撤退を決める可能性が強い。
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これまでUS Geological Surveyが行った調査では、アラスカ沖の海底油田は、全世界のガスの未採掘田の30%、石油に関しては13%を埋蔵量を持つとの調査結果が得られていた。
2008年2月、Chukchi Sea の探鉱ライセンスの入札が行われ、Shell は総額21億ドルで275の鉱区を取得した。
同社は、1990年代初頭に試掘して埋蔵量を発見していたものの、経済性に見合わないとして撤退していた。
ShellはBeaufort Seaにも鉱区を持つ。
Shell はChukchi Sea のBurger J 油田を含む北極圏での新油田探査のために既に70億ドルもの巨費を投資してきた。
Shell は9月28日、有望な油田層の発見に至らなかったことを理由にChukchi Seaで行ってきたBurger J 油田の探査活動を停止したことを発表した。
「Burger J 油田の採掘活動の結果、石油とガス田の発見に至ったが、今後も掘削を続けても十分な埋蔵量を持つ油田の発見に至る十分な保証を得ることはできないことが判った」としている。
探査の結果のほか、高コストと米政府の環境規制を撤退の理由にしている。
北海での石油掘削に反対する環境団体はこれを歓迎した。
Chukchi Seaでの各社の鉱区は下記の通り。
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