ブリヂストン、Carl Icahn と米国大手自動車用品小売チェーンの買収合戦 

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ブリヂストンは12月12日、さきに買収契約を締結していた米国の大手自動車用品小売チェーン The Pep Boys - Manny, Moe & Jack との間で、買収契約の内容改定を行ったと発表した。

Carl Icahn が、ブリヂストンの買値よりも高い価格での買収提案を行ったのに対し、ブリヂストンがこれに追随したもの。

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ブリヂストンは10月26日、Bridgestone Americas, Inc. 子会社のBridgestone Retail Operations, LLC が米国でタイヤ販売などを行っている大手自動車用品小売チェーンのPep Boys を買収する最終契約を締結したと発表した。

株式公開買付けにより、Pep Boys の株式を1株当たり現金15.00ドル、株式買収総額約8億35百万ドルで取得する手続きを開始、2016年初に終了する見込みとした。

Pep Boys は1921年創業の自動車アフターマーケットの大手で、自動車タイヤの販売、整備・補修及び自動車用品の販売を行う小売店を米国35州とプエルトリコに800店舗以上を展開している。

Bridgestone Retail Operationsは、Firestone Complete Auto Care などのブランドで全米に2,200店舗以上の自動車タイヤ販売、自動車整備・補修及び自動車用品を販売する小売店を運営しているが、Pep Boys の買収により、小売店網は約35%拡大する。

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これを受け、ブリヂストンは12月12日、買収価格を15.50ドルに引き上げると発表した。当初価格は15.00ドルであったが、Icahnが15.50ドルを提示したのを受け、同額に引き上げた。

これにより、買収総額は、8億35百万ドルから8億63百万ドルに増えることになる。

Pep Boys側はブリヂストンが買収価格を引き上げたことで、これを受け入れて買収契約の内容改定を行い、「株主にブリヂストン案を推奨する」とし、Icahn 側の提案について、「もはや優位性はない」と発表した。

ブリヂストンの改正価格はIchanの価格と同額だが、ブリヂストン側は既に独占禁止法など規制面での承認を受けており、金額以外の条件が評価された。

今回の株式公開買付けは、今後延長されない限り、2016年1月4日に完了する予定。

ブリヂストン側がIcahn側の提案価格と同額にしたことから、後、Ichan側がさらに価格を上げるかどうか、注目される。

先週末 12月11日のPep Boysの株価(NYSE:PBY)は、高値16.59ドル、終値 16.34ドルで、買収価格(15.50ドル)より高い。

付記

Carl Icahn は買収提案価格を1ドル引き上げ、1株当たり16.50ドルとした。
Pep Boys は、12月18日にIcahnから通知があったことを
明らかにした。

Pep Boys はブリリヂストンの15.50ドルよりも「優れた提案だ」と評価し、ブリヂストンに12月23日までに対案を出すよう求めた。

ブリヂストンの対案が出る前に、Carl Icahn が更に新しい提案を行った。
ブリヂストンの提案価格に0.1ドルを上乗せするというもので、上限は18.1ドルとなっている。

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