ジェネリック世界最大手のイスラエルのTeva Pharmaceutical と武田薬品は11月30日、日本で両社によるジェネリック医薬品の合弁会社を設立する基本合意契約を締結したと発表した。
Tevaの高品質なジェネリック医薬品と武田薬品の「長期収載品」と呼ばれる特許切れの医療用医薬品を日本で販売する。
武田薬品は12月28日、合弁会社の詳細について発表した。
Tevaの100%子会社のテバ製薬とその100%子会社の大正薬品工業及び武田薬品の間における三角吸収分割を行う。
武田薬品は長期収載品事業を分割し、ジェネリック医薬品事業を営む大正薬品に承継する。
大正薬品は武田テバ薬品と改称する。
武田薬品は対価としてテバ製薬の株式49%を取得する。
ジェネリック医薬品事業を営むテバ製薬は武田テバファーマと改称する。
参考 テバ製薬の歴史は下記の通り。
移管を予定している武田薬品の長期収載品の2014年度の実績は約1,250億円。
このうち、高血圧症治療剤「ブロプレス」をはじめとする大型の長期収載品はジェネリック医薬品の市場浸透による影響を受けて2015年度は大きく減収となっている。
2016年度も一定の減収が想定される。
武田薬品としては、武田テバ薬品への長期収載品の供給の役務収益や、武田テバファーマと武田テバ薬品のジェネリック医薬品も含めた製品を武田薬品がその流通網を通じて販売する分があるため、2016年度の売り上げ減は差し引きで約500億円を見込んでいる。
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