LG Chem、農業化学に進出

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LG Chem は1月8日、韓国最大の殺虫剤・肥料メーカーの東部ファーム韓農(Dongbu Farm Hannong)を5152億ウォン(約429百万ドル)で買収すると発表した。

親会社の東部グループの債権団が保有する50.1%の持分と東部グループの持分49.9%をすべて買収する。
確定調査及び企業結合審査などを経て、2016年3月まで契約を最終的に終了する予定。

LGでは、買収は新たな成長エンジンを確保する努力の一つであるとしている。中国経済の低迷でLGの主力事業の石化事業の成長には限度があるとみられている。

LGのパク・ジンス副会長は、
「世界的な化学企業は農化学事業を未来の主力事業として集中的に育成しており、LGも今回の東部ファーム韓農の買収で農化学事業に進出し、先進型総合化学会社に生まれ変わる準備を終えた」

「半世紀以上蓄積してきたLGのグローバル事業のノウハウと体系的な営業・購買力を集中してグローバルTop 10 企業に積極的に育成する」
と述べた。

東部ファーム韓農は韓国最大の農業化学メーカーで、農薬市場では27%のシェアを持ち、種子と肥料市場では業界2位で19%のシェアを持っている。
独自に開発して保有した農作物種子は600種あまりに達する。

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東部ファーム韓農は、韓国の財閥の東部グループの一員である。

東部グループは、2015年4月時点で総資産額が約18兆ウォン(約1兆9000億円)と韓国財閥で18位で、系列企業は建設や半導体、証券、保険など64社にものぼる。

しかし、韓国の経済改革研究所が行った調査で、負債比率が200%を上回り、営業利益/利子が100%を下回って「不良リスク兆候」と分類された10グループの1つである。(他は、現代、韓進、韓国GM、ハンソル、ハンファ、韓進重工業、大成、東国製鋼、大林)

このうち、東部は、現代、韓進、東国製鋼、大成、韓進重工業とともに、2012年以降3年連続で負債比率が200%を超えており、「よりリスクが高い」と判定された。

聯合ニュースが昨年、東部グループについて、負債比率が400%を超える過剰債務のグループ企業が24社あると報じたが、このうち中核企業だった東部製鉄も取引銀行など債権団の管理下に入っている。東部製鉄は子会社である東部特殊鋼を現代製鐵に売却することに合意した。

2015年12月31日に東部グループ傘下の東部建設が裁判所に法定管理(日本の会社更生法に相当)を申請した。
同社は2018年の平昌五輪のそり会場などの施工にも参加しており、平昌五輪の準備の遅れが懸念されている。

東部グループは2015年3月31日、東部ファーム韓農の系列分離及び売却を決め、公正取引委員会に系列分離を申請することにしたと発表した。

当初、日本のオリックスグループが買収するのではと見られており、問題視された。

1997年の通貨危機により、国内シェア上位の4社が外国の企業に売却された。

国内シェア1位の「フンノン種描」と3位の「中央種描」は多国籍企業Seminisに売却され、そのSeminisは2005年にMonsantoが買収した。
「ソウル種苗」はNovartisに、「チョンウォン種苗」は日本のサカタに売却された。

これにより、大根、白菜、唐辛子などの所有権の5割、玉ねぎ、人参、トマトなどの所有権の8割が外国企業に渡ったという。

LGは2015年9月に予備入札に参加、11月に本入札参加を通じて優先交渉者に選定された後、買収に向けた主要な条件が合意され、本契約を締結することになった。





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