Cheniere Energy Partners は2月24日、ルイジアナ州Cameron ParishのSabine Pass液化設備第1系列で生産されたLNGを載せた第一船が同日にも出航すると発表した。
Cheniere がチャーターした LNG船 Asia Visionで、ブラジルに向け輸送される。
購入先はPetribrasとされる。
これはスポット販売で、出荷ターミナルに問題がないかどうかのテストのためのもの。問題がなければ、Federal Energy Regulatory Commissionに商業用輸出ターミナルとしての認可申請を行う。
Cheniere Energyは2010年9月に米国がFTAを締結している国(将来締結した国も含む)に限定して輸出許可が出された。
これに対し、同社は、多国間での自由貿易協定を目指すWTO加盟国へのガス輸出を禁止することが正当かどうかの判断を政府に求め、エネルギー省は2011年5月、同社に条件付きですべての貿易相手国への輸出を認めた。
2012/2/24 米国からのLNG輸入問題
同社はSabine Pass に年産450万トンの液化設備 7系列(合計年産 3,150万トン)を建設中である。
このうち、1~5系列分(能力合計2,250万トン)について、既に6社との間で年 1,975万トンの20年間の長期販売契約を締結している。残りはスポット販売される。
契約概要は下記の通り。
相手先 | 年間数量 万トン |
固定費 $/MM Btu |
製造系列 | 完成時期 |
BG Group(英) | 350 | 2.25 | 第1系列 | 2016/4-5 |
200 | 3.00 | 第2, 3, 4 系列 | ||
GasNatural(スペイン) | 350 | 2.49 | 第2系列 | 2016/8 |
Kogas(韓国) | 350 | 3.00 | 第3系列 | 2017/4 |
Gail (インド) | 350 | 3.00 | 第4系列 | 2017/8 |
Total (仏) | 200 | 3.00 | 第5系列 | 2019/8 |
Centrica (British Gas) | 175 | 3.00 | 第5系列 | |
合計 | 1,975 |
FOB価格は、原料ガスコスト(Henry Hub 渡し市況 x 115%)+固定費(ガス化費用など)。
15%は天然ガスのトレーダーとしてのマージン。
最近のHenry Hub 天然ガス価格は2$/MM Btuのため、韓国着の価格は
2 x 1.15 + 3 + (運賃)2.96 = 8.26 $/MM Btu となる。日本の12月のLNG通関価格は53.71円/kgで、換算すれば8.22$/MM Btu となり、ほぼ同じとなる。
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