Hanwha Chemical は3月22日、塩素化塩ビの開発に成功、蔚山石油化学産業団地に年産3万トン規模の生産ラインの建設に入ったと発表した。
年末に完成の予定としている。
塩素化塩ビはPVCを塩素化することにより、PVCの優れた性能を損なうことなく耐熱性を向上させたもので、耐熱性が必要とされる給湯用・工業用・スプリンクラー用の配管材などの原料として用いられている。
塩素化塩ビの世界の需要は昨年25万トンに達し、年10%で伸びている。生産しているのは、米国のLubizol や日本のカネカ、積水化学などに限られており、韓国は昨年9千トンを輸入した。
Hanwhaは2012年に始めた研究開発がようやく実を結んだとしている。PVCに比べて価格が高いうえに需要先が一定しており、安定した収益を期待できるとみている。
PVCについては、Hanwhaは蔚山に292千トン、麗川に310千トンのプラントを有している。
ーーー
CPVC has 10 percent more chlorine than existing polyvinyl chloride (PVC) and is very resistant to heat, pressure and corrosion. It is used in producing pipes for fire sprinkler systems, hot water and special pipes for industrial use.
The CPVC market reached 250,000 tons as of last year and is growing 10 percent every year. Only a few companies, such as Lubrizol in the U.S. and Sekisui and Kaneka in Japan, currently produce CPVC and about 9,000 tons of CPVC was imported to Korea last year. The profitability of PVC, which is for general purpose, is worsening as China, the largest market in the world, has raised the self-sufficiency rates, the global economy is showing a downturn and low-priced products have appeared in the market. In a bid to secure the competitiveness in the global market, a strategy to increase the added value of universal products is needed.
Starting with CPVC, Hanwha Chemical is now developing technologies to improve functions and added value of various universal products, including polyethylene (PE) and plasticizer. In addition, the company is planning to lower the dependence on ethylene and diversify its business portfolio by developing products made of variou
- See more at: http://businesskorea.co.kr/english/news/industry/14175-import-replacement-hanwha-chemical-succeeds-localizing-cpvc#sthash.A3IjZHry.dpuf塩素化塩ビのメーカーの状況は次のとおり。
1) Lubizol
Lubizolは米国の独立系の添加剤専業メーカーで、1959年に塩素化塩ビを最初に事業化した。
ケンタッキー州LouisvilleとベルギーのOevel にプラントを持つが、能力は明らかにしていない。
2011年にLouisville を拡張している。
2013年3月にPhase-1で 85千トン、Phase-2で85千トンの増設 計画を発表した。
同社の現状は下記の通り。
既存 PhaseⅠ Phase II (検討中) Louisville, Ky 能力非公開
2011年増設Oevel, Belgy 能力非公開 Deer Park, TX Resin 55 千トン
Compound 65千トン
2014年末 稼動Resin 55 千トン
Compound 65千トンDahej, India Compound 55千トン
2016/1稼動Compound 35千トン Rayong, Thailand
(下記)Resin 30千トン
2015/6稼動Resin 30千トン タイの工場は、積水化学とのJV
社名:Map Ta Phut Specialty Chemicals
出資:積水化学 51%、Lubrizol 49%両社がJVからレジンを同量引き取り、各自で新設するアジアの製造拠点でコンパウンドの生産と販売を行う。
2) カネカ
カネカは、日本に26千トン、米国子会社Kaneka North Americaで30千トンの能力を持っていたが、2013年7月に米国で20千トンの増強を行い、合計の能力を76千トンとした。
2011年12月にインドにTrience Speciality Chemicals (カネカ 41%、三井物産 20%、Meghmani Organic 39%)を設立し、グジャラート州での年産20千トンの生産計画を進めたが、最終的に合意に達せず、中止となった。
3) 積水化学
積水化学は2003年3月31日、日本カーバイドから塩素化塩ビの商権の譲渡を受け、子会社の徳山積水に33千トンのプラントを建設した。
2013年に40千トンに増設した。
上記の通り、タイにLubrizol とのJVを持ち、年15千トンの引取権を持つ。
コメントする