シャープは3月17日、蚊の習性と空気清浄機の吸引力を利用し、薬剤を使わずに蚊を捕獲するプラズマクラスター空気清浄機『蚊取空清』を発売すると発表した。
蚊が媒介する伝染病に悩むマレーシアの保健省医療研究所の協力を得て、6年がかりで開発、2015年秋から東南アジア6か国で発売し、半年間で3万台近く売れた。
シャープの実験では、6畳の部屋で22時間動かしたところ、9割前後の蚊を捕獲できたという。
空気清浄機としても高性能で、花粉の季節に役立つ「花粉運転」や睡眠に適した「おやすみ運転」を搭載しているほか、「スピード循環気流」と3つのフィルターで集塵・脱臭 する。
「スピード循環気流」
プラスとマイナス両方の静電気を除去できるプラズマクラスターイオンで、微小な粒子が壁などに付着するのを防ぎながら遠くのホコリも引き寄せる。3つのフィルター
・大きなホコリを入り口でブロックする「プレフィルター」
・空中に漂うタバコ臭やペット臭、料理臭を脱臭する「脱臭フィルター」
・0.3μmの微小な粒子を99.97%以上集塵する「静電HEPAフィルター」
発売日は4月23日で、想定価格は税抜き5万円。
蚊取り機能の仕組みは次の通り。
「誘う」 | 蚊の習性の利用 | 360nmの紫外線に近寄る | 360nmを含む紫外線を発光するUVライトで誘う |
黒色など蚊自身が目立たない色を好む | ブラックボディに近付かせる | ||
暗がりなど狭い所に隠れる習性 | 小窓で誘惑 | ||
「吸い込む」 | 吸引力 | 近寄ってきた蚊を空気清浄する吸引の気流で吸い込む | |
「捕まえる」 | 粘着式 | 粘着式「蚊取りシート」で蚊を捕獲 |
蚊を捕獲した粘着式「蚊取りシート」は、2つに折り畳んで簡単に捨てられる。
薬剤を一切使わないので、小さな子供や年寄り、ペットのいる家庭などで幅広く使用できる。
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