米大統領選で共和党の候補者指名を確実にしている実業家 Donald Trump が6月28日、ペンシルバニア州Alumisource で演説し、大統領に就いたら「米国をTPPから離脱させる」と述べた。NAFTA についても再交渉を求め、拒否されれば離脱するとしている。
アドリブの演説ではなく、あらかじめ用意した文書を読み上げた。
ポイントは次のとおり。演説では、各所でClinton夫婦の過去の行動を挙げ、その結果の悲惨さを述べ、批判している。
英国の友人たちは、国民投票で経済、政治、国境を取り戻した。
次は米国民が自らの将来を取り戻す時だ。
米国の最初の憲法には所得税さえ無かった。しかし関税はあった。国内の生産への課税ではなく、海外の生産への課税である。
今や、米国企業に課税し、規制し、制限して潰しながら、外国が無関税で製品を米国に輸出する欺瞞を許している。
もう一度、経済的独立を宣言する時だ。
大統領になれば、以下の7 つを実施し、職を取り戻す。
1)米国はTPPから離脱する。
2)米国の労働者を守るため、タフで有能な貿易交渉者を指名する。
3)商務長官に命じて、外国が米国労働者を傷つけている貿易協定違反を全て明らかにし、関係官庁にあらゆる手段でそれを止めさせる。
4)北米自由貿易協定(NAFTA)のパートナー(カナダとメキシコ)に直ちに再交渉する意図を伝える。米国労働者に少し良くするのではなく、もっともっと良くするのだ。
再交渉に応じない場合、撤退の通知をする。
5)財務長官に指示し、中国を為替操作国に指定させる。通貨切り下げで米国を害する全ての国に厳しく対処する。
6)通商代表部に指示し、米国及びWTOで中国の貿易問題に対処する。不当な政府補助金は中国のWTO入りの際に禁止されており、このルールを実行する。
7)中国が、米国の企業秘密盗みを含め、違法行為をやめない場合、これを是正するため、大統領としてのすべての権限を使う。
経済的敗北の時はようやく終わる。新しい繁栄の時代が始まる。
米国は再度、独立する。
米国の労働者はようやく、彼らを守り、彼らのために戦う大統領を持つことになる。
米国を、事業を始め、労働者を雇い、工場をオープンする世界で最良の場所にする。
税制改革で、労働者や事業への重荷を取り去る。無駄なルールや規則を取り除く。
未来を信じる時だ。互いを信じる時だ。米国を信じる時だ。
米国を再び、全ての人にとって偉大な国にする。今までよりももっと偉大な国に。
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