Chevron、カザフスタンのTengiz 油田拡張計画を発表

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Chevronは7月5日、同社が50%出資するTengizchevroil がTengiz 油田拡張計画(Future Growth and Wellhead Pressure Management Project)の実施を決めたと発表した。

Tengizchevroil はChevronが50%、ExxonMobilが25%、国営企業のKazMunayGas が20%、ロシアのLukoil子会社のLukArco が5%出資する。
(LukArcoは当初、LukoilとArcoのJVで、ARCOがBPに吸収され、LukoilとBPのJVとなった。2009年にBPが持分をLukoilに売却した。)

Tengiz 油田では地下約3700mに油層がある。隣接する Korolev油田でも開発を行っている。

2015年のChevronの両油田の持分は、平均して、原油が日量257千バレル、天然ガスが348百万立方フィート、NGL( natural gas liquids)が21千バレルとなっている。

今回の拡張で日量26万バレルの増となり、合計能力は約100万バレル(原油換算)となる。

投資額は368億ドルで、内訳は、設備に271億ドル、油井に35億ドル、予備費が62億ドルとなっている。

石油メジャーは大型の開発投資を抑制してきたが、将来の成長を左右する優良案件とみて積極投資に踏み切る。

Chevronでは、Tengiz油田のこれまでの記録的な実績をベースとするもので、Chevronと他の株主の企業価値を高めるものになるとしている。
十分に準備したもので、最近の石油産業の機器・サービスコストの低下を利用できるよいタイミングである。

2022年にも最初の石油を期待している。

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