デンソーは7月15日、米国において自動車ディーラー原告と最終購入者原告より提起されていた集団民事訴訟で和解に合意したと発表した。
自動車部品に関する米国独禁法違反により損害を被ったとして、2011年10月以降、集団民事訴訟を提起されていた。
この訴訟は複数裁判地訴訟としてミシガン州東部連邦地裁において手続が併合審理されていたが、この度、和解合意に至った。
和解金は下記の通り。
自動車ディーラー 61.2百万ドル(約 64億円) 最終購入者 193.8百万ドル(約204億円) 合計 255.0百万ドル(約268億円)
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米司法省は2012年1月30日、矢崎総業とデンソーが米国での自動車部品カルテルで有罪を認め、548百万ドルの罰金を支払うことで合意したと発表した。
矢崎総業はワイヤーハーネス、インパネクラスター、ヒューエルセンサーの3件で、罰金は470百万ドル。
デンソーは電子制御ユニット(ECU)とヒーター操作パネル(HCP)の2件で、罰金は78百万ドル。
デンソーは、罰金は78百万ドルで済んだが、カルテル行為に関わった社員が6名、1年以上(最高16ヶ月)の禁固刑と各2万ドルの罰金刑を受けている。
今回、政府への罰金に加え、これをはるかに上回る和解金を払うこととなる。
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