昭和電工とJXエネルギーは8月23日、LyondellBasell からサンアロマーの持分 50%を取得することで合意したと発表した。
現在は、昭和電工とJXエネルギーが出資するエスディーケイ・サンライズ投資が50%、LyondellBasellが50%出資する。
2016年8月31日にエスディーケイ・サンライズ投資がLyondellBasellよりサンアロマーの株式を取得し、100%子会社とする。
その後、11月1日付けで、サンアロマーを存続会社とする吸収合併方式により、エスディーケイ・サンライズ投資とサンアロマーは合併する。
この結果、昭和電工とJXエネルギーがサンアロマーに直接出資する形とする。
なお、サンアロマーとLyondellBasell間の技術・マーケティング・販売等に関わる提携は、これまで通り継続する。
昭和電工とJXエネルギーは、両社にとって、ポリプロピレン事業は、オレフィンチェーンの中核をなす事業の一つであり、今回の株式取得を契機に、サンアロマーとの連携を一層強化することにより、ポリプロピレン事業の競争力強化を図るとしている。
本件については、LyondellBasell は今のところ何も発表していない。
なお、サンアロマーとLyondellBasell は韓国で大林産業とのPPのJVを持っている。これについてどうするかも現時点では不明。
(PolyMirae は大林産業とLyondellBasellのJVとの認識で、サンアロマーは当初の台湾PPと同様に、LyondellBasellの一員として参加している)
社名 PolyMirae Co. Ltd. 設立 2000/9/1 出資比率
大林産業 LyondellBasell サンアロマー 台湾PP 当初 50% 8% 30% 12% 現在 50% 35.18% 14.82% ー Basellは台湾PPに36%出資していたが、2006年に持株を李長栄化学に売却し、台湾PPのPolyMirae持分を買収した。
その後、サンアロマーと持分を調整した。PP能力 4系列計 700千トン
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1995年2月、ポリオレフィン共販会社のエースポリマーに属する昭和電工と、三井日石ポリマーに属する日本石油化学がポリオレフィン事業を統合することを発表した。
1995年7月1日に昭和電工 65%:日本石油化学 35% 出資の日本ポリオレフィンが設立され、同年10月1日に営業開始した。
大分と川崎に下記の能力を持った。
HDPE 331千トン/年
LDPE 214
LLDPE 110
PP 346 (水島の日本ポリプロ 64千トンを含む)
計 1,001水島の日本ポリプロは昭和電工と旭化成のJVであったが、1994年10月に旭化成が持分を昭電に譲渡した。
1999年3月に操業を停止。
日本ポリオレフィンは1996年7月にMontell International と折半出資のJV Montell-JPOを設立して自動車向け分野でのPP及びコンパウンド等の販売を始めた。
1999年5月にMontell-JPOを改組し、Montell 50%、昭和電工・日本石油化学50%出資とし、モンテルエスディーケーサンライズと改称して、日本ポリオレフィンからPP事業の譲渡を受けた。
日本ポリオレフィンはこれによりポリエチレン専業となった。 (その後、日本ポリエチレンに参加)
①社 名 : モンテルエスディーケーサンライズ ②資本金 63億円 ③出資比率
エスディーケイ・サンライズ投資* : 41.67% 日本ポリオレフィン 8.33% (日本側計) (50%) モンテル 33.33% 台湾ポリプロピレン 16.67% (モンテル側計) (50%) ④年産能力
ポリプロピレン 大分工場 3系列計 : 243千t 浮島ポリプロ 65千t 合 計 308千t *SDKサンライズ投資は昭和電工65%、日本石油化学35%
2006年にBasellが台湾ポリプロの株式を李長栄に売却、見返りに台湾ポリプロ所有のサンアロマー株を取得した。
その後、LyondellBasell 50%、エスディケー・サンライズ投資 50%となった。
現在の能力は下記の通り。
大分工場 : 281千t 川崎工場 127千t 合 計 408千t
サンアロマーの業績は下記の通り。
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