豪州のWoodside Petroleumは9月5日、BHP Billiton から豪州西部沖のScarborough ガス田などの権益の半分を4億ドルで取得すると発表した。
BHP Billiton がExxonMobil と共有しているガス田の25%分と、BHP Billiton が単独所有するガス田の50%を取得するもので、後者についてはOperator になる。
取得する権益は下記の通り。 |
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ガス田 | 鉱区 | 現在の所有 | 今後の所有 | 埋蔵量 (Best Estimate) |
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BHP Billiton |
Exxon Mobil |
BHP Billiton |
Woodside | Exxon Mobil |
総量 | Woodside 持分 |
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Scarborough | WA-1-R | 50% | 50% | 25% | 25% | 50% | 6.9Tcf | 1.7Tcf | |
WA-62-R | 100% | ー | 50% | 50% | ー | 1.8Tcf | 0.9Tcf | ||
Jupiter | WA-61-R | ||||||||
Thebe | WA-63-R | ||||||||
合計 | 8.7Tcf | 2.6Tcf |
Woodsideは取引完了後に250百万米ドルを支払い、Scarborough ガス田の最終投資決定の段階で追加の150百万米ドルを支払う。
これにより取得する埋蔵量は2.6Tcf (Best estimate =2C)と評価される。
Scarborough は洋上でLNGを生産する浮体式LNGによる開発を計画してきた。
Woodsideの参入により、既存のパイプラインにガスを流し込むなど浮体式LNGに比べコストが安い開発方法に切り替え、商業化を速める可能性が出てきた。
Woodsideが主体のPluto計画は、ガスを海底パイプラインで豪州西岸のBurrup 半島のBurrup LNG Park(North Rankinの液化基地に隣接)に運び、LNG化する。
業績不振のBHP Billitonは、2016年6月期通期決算では米シェールガス関連の減損が響き、64億ドルの赤字に転落した。
ガス資産を売却し、主力の石油や鉄鉱石、銅などに注力する。
近辺の計画は次のとおり。
Gorgon | Chevron50%、ExxonMobil 25%、Shell 25% |
North Rankin | Japan Australia LNG (MIMI) (三井物産・三菱商事)、BHP Billiton、BP、Chevron、Shell、Woodside Energy 各1/6 |
Pluto | Woodside Energy 90%、関電 5%、東京ガス 5% |
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