ソフトバンクグループは10月11日、ソフトバンクがリード投資家となり、他のベンチャーファンドとともに 、研究開発支援の米バイオベンチャー、Zymergen に合計130百万ドルを投資したと発表した。
Zymergen は、"Technology. Biology. Automation. Computation." をうたい文句とするバイオ企業で、樹脂やたんぱく質など様々な高機能素材を効率的に作り出すよう微生物や菌類などの遺伝子を操作する合成生物学技術の自動化を進めており、更にデータの機械学習を使った分析などを組み合わせた独自性の高いサービスを持つ。
同社は、Design-Build-Test-Analyze-Learn (DBTAL) cycle を使う。
先ず、特定の微生物をデザインし、それをつくり、テストし、独自のソフトウェアでデータを分析し、その結果で更にデザインするという繰り返し。
同社が今後目指すのは、より質の高い酵母株の開発 で、これによって新種の食品やフレグランスを創りだすことが可能になるだけでなく、分子特性が限定された新しい原料を顧客企業に供給することで、製品をより安価でかつ素早く製造することが可能になる。
同社は2015年6月に1回目の増資 44百万ドルを行った。この資金で、微生物の大量生産を実現するためロボットの導入を大規模に進めてい る。
今回調達した資金では大規模な人員増強とビッグネーム企業との提携などを進め、さらなる規模の拡大を狙うとしている。
同社のCEOは、「今回のラウンドによって人材の強化が可能になるだけでなく、さらなる顧客の獲得や長期的な視点に基づいた投資もできるようになる」としている。
出資者は下記の通り。
前回 | 44百万ドル | Data Collective (Leader)、True Ventures、AME Cloud Ventures、DFJ、Innovation Endeavors、ObviousVenutures、 Two Sigma Ventures |
今回 | 130百万ドル | Softbank (Leader) Data Collective、True Ventures、AME Cloud Ventures、DFJ、Innovation Endeavors、ObviousVenutures、 Two Sigma Ventures Iconiq Capital、Prelude Ventures、Tao Capital Partners |
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