仏 Total、イランのSouth Parガス田開発でNational Iranian Oil と基本合意

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Total は11月8日、National Iranian Oil Company (NIOC) との間で、世界最大のガス田 South ParsのPhase 11 の開発で Heads of Agreement を締結したと発表した。
今後、独占交渉を行い、20年間の本契約を締結する。Totalは並行して設計と入札準備を行う。

欧米各社はイランの核問題をめぐる経済制裁を受け2009年にイランから撤退した。
2016年1月に経済制裁が解除されて以降、 日本を含め、欧米の各社がイランと交渉を行っているが、具体的に合意に達したのは初めて

米国のイラン制裁は続いており、米国人や米国企業を介す取引はできない。
このためTotal はユーロ建ての自社資金で投資する。イラン政府は製品をTotal に渡し、Total は国際市場でこれを販売する。

Total は2000年代にSouth Pars のPhase 2 とPhase 3 の開発に成功しており、「復帰を喜ぶ」としている。

South ParsのPhase 11 計画の概要は下記の通り。

出資
フランス Total 50.1%
Petropars (NIOC 100%子会社) 19.9%
中国 CNPC 30.0%
生産能力 天然ガス原油換算 日量 37万バレル
開発
契約期間: 20年
第一段階: 投資額20億ドル、30のガス井と2つのプラットフォームを建設、2本の海底パイプラインで本土の処理設備に輸送
第二段階: 追加の投資額20億ドル。海上の圧縮設備建設を含む


世界の国別の天然ガスの埋蔵量は下記の通り。
 

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