LG Chemは11月7日、広東省恵州市のJVのABS能力を倍増すると発表した。
現在の能力150千トンを1億ドルを投じて倍増し、300千トンにする。
LG Chemでは、国際的なブランド力と差別化した技術サービスで中国最大の華南地方でのABS市場を支配するとしている。また東南アジア市場への進出の基地としたいともしている。
LG Chem は2009年7月に、中国海洋石油(CNOOC)との50/50 JV CNOOC & LG Petrochemicals Co を設立し、370百万ドルを投じて広東省恵州市にABS工場を建設すると発表した。
2011年に先ず15万トンをスタート、2013年に倍増して計30万トンを生産するとしていた。
広東省恵州市にはCNOOCの12百万トンの製油所と、Shell/CNOOCの50/50JVの中海シェル石油化学があり、ABSの原料はCNOOCがここから供給する。
2009/7/25 LG Chem、中国海洋石油との合弁で広東省でABSを生産
今回の能力倍増を機に、LG Chem のJV出資比率を現在の50% から70%に増やす。
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LG Chemは中国では既に、浙江省寧波市に寧波LG甬興化工(LG Chem 75%/甬興化工 25%)を有している。
1996年に設立し、当初60千トンでスタート、2001年に150千トンに、2002年に300千トンに増設(その後手直しで330千トン)、2006年9月には480千トンとした。
その後の増強で現在の能力は800千トンになっている。
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LG Chemは、本国の麗水で850千トンのABSプラントを持つ。
同社はこのたび、韓国での石化事業の競争力強化のための事業構造の高度化に本格的に乗り出した。
LG化学は10月16日、高付加価値製品の拡大に必要な基礎原料を確保するため、大山工場のエチレンの増設に乗り出す一方、供給過剰であるPS製品ラインを高付加価値のABS生産設備に転換することにしたと明らかにした。
大山工場に2870億ウォンを投資してエチレン能力を104万トンから127万トンに増やす。
麗水工場の116万トンを加えると、総能力は243万トンとなる。また、2017年上半期までに麗水工場内のPS生産ライン2系列のうち、1系列を高付加価製品であるABS生産ラインに転換する。
LG化学のPSの国内能力は年間100千トンから50千トンに縮小、海外技術ライセンス用に保持する。
ABSの国内能力は850千トンから880千トンに増大。
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この結果、同社のABSの能力は次ぎのとおりとなる。
現状 2018年
韓国 麗水 850千トン 880千トン 中国 寧波 800千トン 800千トン 中国 惠州 150千トン 300千トン 合計 1,800千トン 1,980千トン
LG Chemでは増設の結果、グローバルのシェアが現在の21%から26%にアップするとしている。
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