BP、アブダビの権益取得、見返りにアブダビ政府がBPに出資

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BPは12月17日、アブダビ政府とアブダビ国営石油(ADNOC) との間で、BPがAbu Dhabi Company for Onshore Petroleum Operations Limited(ADCO) に10%の出資をすることと、ADCOが保有する陸上権益の10%を取得する契約に調印したと発表した。見返りにアブダビ政府はBPに2%出資する。

ADCO鉱区は4つの地域に分かれている。

1)SE Hub (South East Asset)

Asab 油田 
Sahil 油田 
   
Shah 油田    
Qusahwira 油田
Mender 油田  開発中、2017年生産開始予定

2)Bab Asset

3)Bu Hasa/Huwaila/BQ Assets

Bu Hasa 油田  
Huwaila 油田   
Bida Al-Qemzan (BQ) 油田 

4) North East Bab (NEB)

Dabbiya 油田
Rumaitha 油田
Shanayel 油田

 


アブダビの陸上油田は1939年以降、外国の石油会社に採掘権を与えられてきた。
1971年の独立を機に、Abu Dhabi National Oil Company
(ADNOC)が参加し、Abu Dhabi Company for Onshore Oil Operations (ADCO)を設立した。

当初 ADNOCの出資比率は15%であったが、1974年に60%となった。
他のメンバーは以下の通り。

BP、Shell、Exxon Mobil、Total  各9.5%、計38%
PortugalのPatex Oil and Gas 2% (
Mr. 5% と呼ばれた石油商人 Calouste Gulbenkian の権益を引き継ぐ)

これら各社の権益は2014年1月10日に期限切れで失効した。

新しく40年間の権益が与えられることとなり、各社が応札した。

先ず2015年1月1日付けでフランスのTotal が10%の権益を取得した。

国際石油開発帝石(INPEXは2015年4月27日 、アブダビ首長国の陸上のADCO鉱区の5%の参加権益を取得し2015年1月1日からの40年間を契約期間とする利権契約を同国政府及びアブダビ国営石油会社(ADNOC)と締結したと発表した。

2015/4/29 国際石油開発帝石、アブダビ首長国の陸上ADCO鉱区の権益取得

その後、韓国のGS Energyが3%を取得している。

今回、BPが10%の権益を取得するとともに、ADCOそのものに10%の出資を行う。

今後ADNOCは海外パートナーに割り当てられた40%の権益の残り12%分について、パートナーを探す。

見返りにアブダビ政府はBPに2%出資する。

BPは 3億9,290株の新株を1株あたり4.47ポンドでアブダビの政府系投資会社 Mubadala Development Company に発行する。12月16日のBP株価4.90ポンドで計算すると19.2億ポンドとなる。


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