資本関係に基づく広範な業務提携及び石油製品の売買を新たに行うことが両社グループの競争力強化を実現するものと考えた。
コスモはキグナスの普通株式20%を2017年度第1四半期中に取得する。
両社は3年後を目途に石油製品の売買取引を行う。
キグナスと東燃ゼネラルとの契約は2019年に切れる。
東燃ゼネラルとJXホールディングスが経営統合するのを機に、製品の供給元を2020年からコスモに切り替える。
これにより、両社グループをあわせた国内での燃料油販売シェアは14%となり、国内石油業界の第三極として永続的な成長と企業価値の最大化を目指す。
給油所 2015
燃料油販売コスモ 3,054 21,350千kl キグナス 493 4,040千kl 合計 3,547 25,390千kl 日本合計 183,077千kl
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石油元売業界では、首位のJXHDと4位の東燃ゼネラルが4月に経営統合する。
2016/9/2 JXホールディングスと東燃ゼネラル石油、経営統合の最終合意
2位の出光興産と5位の昭和シェル石油は、統合に向けて出光はシェルから昭和シェル株式を買収したが、統合については創業家が反対し、難航している。
創業家側の代理人の浜田卓二郎弁護士は2017年2月9日、辞任した。創業家との間で見解の食い違いが生じたもよう。
2016/12/20 出光興産、シェルから昭和シェル株式取得
コスモだけが再編から取り残されていた。
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キグナス石油の歴史は次の通り。
1922年に日本漁網船具(現在のニチモウ)がヴァキュームオイルと潤滑油販売契約を締結、その後、「キグナス」ブランドを制定した。
1958年に日本漁網船具と東亜燃料の共同出資で日網石油精製を設立。
1960年にゼネラル石油川崎工場内で日網石油精製が操業開始。日本漁網船具が製品を一手販売開始。
その後、
1989年にキグナス石油精製に改称
1999年に東燃とキグナス石油精製の業務統合
2001年に東燃ゼネラル石油がキグナス石油精製を吸収合併
1972年 日本漁網船具(ニチモウ)と東亜燃料の折半出資で日本漁網船具の石油部門を分離独立、キグナス石油発足
2004年 石油販売大手の三愛石油がキグナス石油を180億円で買収。
三愛石油はキグナス株の買収と併せ、東燃ゼネラルの川崎製油所から長期で製品を安定的に調達できる権利も取得した。
系列給油所を多く抱える「メガディーラー」として仕入れ先に対する価格交渉力を一挙に高める狙いとみられた。
三愛石油 は1952年に石油製品の販売を目的とし、東燃ゼネラルの代理店として発足。航空機への給油事業も開始した。
現在の事業は下記の通り。
石油事業 今後、キグナスの80%を出資、引き続き主導する。
化学品事業 防腐防カビ剤やオートケミカル商品
航空燃料取扱事業
LPガス事業
天然ガス事業
太陽光発電の普及業務
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