EU、自動車用エアコンカルテルで制裁金

| コメント(0)

欧州委員会は3月8日、日・独・仏の自動車用エアコン、エンジン冷却装置のメーカー6社が異なる自動車メーカー向けに4つのカルテルを結んでいたとして総額155,575千ユーロの制裁金を課した。

6社は罪を認め、「示談制度 (settlement procedure)」による制裁金10%の減額を受けた。

各社とも調査に協力し、制裁金の減額を受けている。
デンソーは3つのカルテルの存在を報告し、制裁金(287百万ユーロ)の100%免除を受けた。
パナソニックも1つのカルテルの存在を報告し、制裁金(20万ユーロ)の100%免除を受けた。

自動車
メーカー
エアコン
メーカー
Leniency 示談

罰金(千ユーロ)

Behr デンソー Valeo サンデン パナソニック カルソニック
VW-group, Daimler and BMW Behr(独) 30% 10% 62,135
デンソー 100% 10% 0
Valeo(仏) 40% 10% 18,236
VW-group and PAG デンソー 100% 10% 0
サンデン 25% 10% 63,220
Valeo 45% 10% 8,376
Nissan/Renault デンソー 40% 10% 322
パナソニック 100% 10% 0
Suzuki カルソニック 30% 10% 1,747
デンソー 100% 10% 0
サンデン 15% 10% 1,385
Valeo 50% 10% 154
合計 62,135 322 26,766 64,605 0 1,747

自動車部品メーカーは日本や米国その他で多数のカルテルが摘発されている。

欧州では既にベアリングやオルタネーター・スターターのカルテルが摘発され、制裁金を課せられている。

2014/3/22 EU、ベアリングカルテルで制裁金

2016/2/1   EU、自動車部品カルテルで日本メーカーに制裁金

コメントする

月別 アーカイブ