主要石油化学製品生産能力調査 (2016年12月末) 

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経済産業省は4月20日、2016年末時点の我が国の主要石油化学製品生産能力調査の結果を発表した。(単位:千トン)

  2014末 2015末 増減 2016末 増減 主な理由
エチレン 定修年 6,903 6,588 -315 6,155 -433

旭化成停止

スキップ年 7,658 7,317 -341 6,824 -493
LDPE 合計 2,310 2,218 -92 2,233 +15
(うちLLDPE) 1,046 954 -92 954 0
HDPE 1,143 1,142 -1 1,142 0
PP 2,883 2,874 -9 2,874 0
EO 921 921 0 921 0
SM 2,667 2,255 -412 1,949 -306

旭化成停止

PS 816 816 0 816 0
VCM 2,774 2,774 0 2,774 0
PVC 2,009 1,929 -80 1,929 0
アセトアルデヒド 289 289 0 289 0
アクリロニトリル 496 496 0 496 0
合成ゴム SBR 608 611 3 606 -5
BR 296 296 0 295 -1
IR 72 74 2 80 +6
MMAモノマー 547 547 0 547 0
BTX ベンゼン 6,034 5,667 -368 5,722 +55
トルエン 2,667 2,606 -61 2,606 0
キシレン 8,507 8,487 -20 8,844 +357
パラキシレン 3,682 3,682 0 3,682 0


1.エチレン 

合計 増減 主な内訳
2013年末 8,000
2014年末 7,658 -342 三菱化学鹿島①停止 -390
2015年末 7,317 -341 住友化学千葉停止 -415
2016年末 6,824 -493 旭化成水島停止 -504


三菱ケミカルと旭化成の両社は、2016年4月1日 に
「三菱化学旭化成エチレン」でエチレン1基体制による運営を開始 した。

旭化成の50万トンは2月中旬に停止した。三菱化学の50万トンは567千トンに増強 した。

2014/2/27  旭化成と三菱ケミカル、水島地区エチレンセンター集約で合意 


2.ポリエチレン 

プライムポリマー(出光・千葉)が2014年12月に LL 60千トン、停止
日本ポリエチレンが2015年3月に鹿島のLL 92千トンを停止した。
三井デュポンが2016年に15千トン増。

プライムポリマー(出光・千葉)が2013年3月にHDPE 130千トン停止
日本ポリエチレン(東燃・川崎)が2014年に52千トン停止


3.PP  

プライムポリマー(三井化学・市原) 2013年6月に工場のPP製造設備1系列98千トンを停止。
日本ポリプロ(川崎)  2014年4月に89千トンプラントを停止

付記 日本ポリプロ(チッソ千葉) 2017/3 11.6万トン停止、2019/10 15万トン増設


4.EO  


5.SM

住友化学は千葉のエチレン停止に合わせ、2015年に日本オキシランのハルコン法のPO/SM併産設備(SM:412千トン、PO:181千トン、PG:100千トン)を停止した。

旭化成は水島のエチレン停止に合わせ、2016年3月にSMの1系列 306千トンを停止。


6.PS    


7.VCM 

2011/3 ヴイテック  停止 391千トン
2011/11 東ソー第2系列爆発事故 550千トン
2014    東ソー、第3系列(400千トン)を増強+200千トン)


8.PVC    

トクヤマは塩化ビニル事業の抜本的な収益構造の改革を行うため、2015年秋に新第一塩ビの千葉工場(80千トン)を停止した。

なお、東亞合成はヴイテック解散時に川崎工場を引取り、カネカから製造を受託している。


9.アセトアルデヒド

昭和電工は2009年に徳山石油化学 140千トンを停止




10.アクリロニトリル

旭化成、2014年8月、川崎工場(150千トン)を停止
      水島の269千トンのうち、78千トンを他製品用に転用


11.合成ゴム


12.MMAモノマー


13.BTX  

2014末 2015末 2016末 増減

内訳

ベンゼン 6,034 5,667 5,722 +55

昭和四日市石油 +59

トルエン 2,667 2,606 2,606 0

キシレン 8,507 8,487 8,844 +357

昭和四日市石油 +124
東燃ゼネラル +230

     

14.パラキシレン

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