デンマークの電力最大手のDONG Energyは4月13日、ドイツの北海地区での風力発電事業の入札で3つの計画を落札した。これはドイツの2つの入札の初めのもので、来年残りの入札がある。
このうち2つのプロジェクトは補助金ゼロで落札した。欧州では急速に価格破壊が加速しており再生可能エネルギーの普及が一段と進む。
下記の3つの計画を落札した。完成予定は2024年。
計画 発電量 補助金 OWP West 240MW zero EUR / MWh Borkum Riffgrund West 2 240MW Gode Wind 3 110MW
60 EUR / MWh 合計 590MW
DONG Energyでは、補助金ゼロは洋上風力のコスト競争力が高まったことを意味し、グリーンエネルギーへのシフトでの中心となるとしている。
但し、キイとなるのは、完成時期が2024年に延長されたことで、次世代タービン技術を利用できることとなり、大幅コストダウンが可能となるとしている。配電網の建設がふくまれていないこともある。
この計画では、DONG Energyの担当はタービン、配列ケーブル、洋上のサブステーションで、陸上までは既存の回線が利用できる。陸上サブステーションと輸出用ケーブルの建設、運営は、ドイツの送電会社のTenneT が責任を持つ。
DONG Energy はドイツに下記の洋上風力を持つ。独・英・蘭全体では、3,600MWの風力発電を運営している。
計画 発電量 Gode Wind 1&2 902MW Borkum Riffgrund 1 Borkum Riffgrund 2(2019稼働) 450MW
合計 1,350MW
ドイツの主要な洋上風力は下図の地域に集中している。
DONG Energy の洋上風力の位置は下記の通り。青字が既存、赤字が今回の落札分。
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