東ソー
売上高については、ナフサ等の原燃料価格の下落に伴う石油化学製品の価格下落や円高による輸出販売価格の下落等により、減収となったが、営業利益については、原燃料安を背景とした交易条件の改善等により大増益となった。
特に、クロルアルカリの交易条件差が大きく、営業損益は前々年比で5.8倍、前年比で2.7倍となった。
単位:億円 (配当:円) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2015年3月期には、日本ポリウレタン工業との合併で、同社から引き継ぐ繰越欠損金等の一時差異に係る繰延税金資産の計上等による税金費用の減少240億円があった。
営業損益は下記の通り。
15/3 16/3 17/3
増減 内訳
- 18/3予想 数量差 交易条件 固定費他 石油化学 69 116 201 85 2 51 32 168 クロルアルカリ 83 180 479 299 20 218 62 465 機能商品 300 327 354 27 61 -37 3 306 エンジニアリング 33 46 51 6 5 1 38 その他 28 26 27 1 2 -1 23 合計 514 694 1,112 418 90 231 96 1,000
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旭化成
円高の影響(売価差損 591億円のうち為替差損 332億円)に加え、医薬事業において薬価改定の影響を受けたことや、エレクトロニクス事業でPolypore社買収に伴うのれん償却費等を通期で計上したことなどから、減益となった。
特別損失の減少で当期損益は増益となった。
単位:億円 (配当:円) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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営業損益は下記の通り。
セグメント別
2016/3 2017/3 増減 2018/3予 マテリアル 792 845 53 900 住宅 710 641 -69 645 ヘルスケア 362 319 -43 355 その他 38 60 23 20 全社 -250 -273 -23 -270 合計 1,652 1,592 -60 1,650
事業部別
15/3 16/3 17/3 増減 内訳
18/3予 数量差 売値差 コスト差 ケミカル 542 609 704 94 50 -348 391 725 繊維 105 139 117 -22 22 -58 14 125 エレクトロニクス 143 44 25 -20 77 -108 11 50 住宅 592 654 595 -60 -15 19 -64 600 建材 41 58 45 -14 -9 -5 0 45 医薬・医療 267 243 171 -72 12 -111 26 180 クリティカルケア 41 119 148 29 58 19 -48 175 その他 9 38 60 23 19 4 20 全社 -161 -253 -271 -19 -19 -270 合計 1,579 1,652 1,592 -60 215 -591 316 1,650
ケミカル事業は、交易条件差、数量差で増益となっている。住宅は減収、コスト増で減益。
医薬は薬価改定の影響、後発医薬品の影響で減益。
特別損益は下記の通り。
2015/3 2016/3 201/3 増減 特別利益 有価証券売却益 28 83 99 16 固定資産売却益 4 9 2 -8 合計 31 92 101 9 特別損失 投資有価証券評価損 11 4 1 -3 減損損失 13 35 15 -20 固定資産処分損 47 52 49 -4 事業構造改善費 40 36 62 26 訴訟和解金 ー 12 - -12 杭工事関連損失 ー 15 - -15 施工データの流用等の調査等に要した費用のみ。
これ以外は現時点では影響額を合理的に見積もることは困難共同販売契約終了損 ー 53 - -53 久光製薬との過活動膀胱治療剤の共同販売契約終了 統合関連費用 ー 15 7 -9 組織再編 特別退職金 ー 20 - -20 Polypore International 買収後、一部幹部が退任 その他 1 ー - - 合計 112 242 133 -108 特別損益 -81 -150 -32 117
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