Moody's、アジア投資銀行に最高格付

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米格付け会社 Moody's は6月29日、アジア投資銀行(AIIB)に最高の「Aaa」の格付けを与えた。格付けの見通しは「安定的」とした。

リスク管理政策、妥当な自己資本、流動性の高さを含め、ガバナンスの強固な枠組みを考慮したとしている。

これにより今後、海外市場で低金利で債券を発行しやすくなる。

格付けが最上級だったことに驚きを示す向きが多い。

世界銀行やアジア開発銀行、欧州復興開発銀行などが、Moody'sやS&Pから最上級の格付けを得ているのに対し、AIIBの場合は、中国の格付けが5月24日にAa3からA1に引き下げられたこともあり、Aaaは無理だろうとされていた。米国や日本の参加を求めて信用力を高めないと最上級の格付けは無理で、低金利の資金が調達できないのがAIIBの弱点になるだろうとの見方であった。

これに対し、AIIB の金立群総裁は6月の年次総会後の記者会見で「2017年中に3つの格付け会社から格付けを取得できる」との見通しを示していた。

今後、S&PとFitchからも高位の格付けを取る可能性が高い。

付記 Fitch Ratingsは7月13日、 AIIBの格付けを「AAA」の最高評価とし、見通しは「安定的」としたと発表した。

この場合、「信用力を高める」ための日本の参加は必ずしも必要ないこととなる。

現在の主要国、組織の格付けは下記の通り。

S&P Moody's-
AAA
ドイツ
豪州
Aaa
ドイツ
豪州
米国
世銀
アジア開銀
欧州復興開発銀
世銀
アジア開銀
欧州復興開発銀
AIIB
AA+
米国
Aa1
英国
AA
フランス
韓国
英国
Aa2 フランス
韓国
AA-
中国
Aa3
A+
日本
A1
日本
中国
サウジ
A A2
A- サウジ

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