Sinopecは6月8日、政府から Yanshan oil refinery(燕山煉油廠)の移転の命令を受けていないことを明らかにした。
経済紙の 財新網が6月7日に、 雄安新区(Xiongan New Area)の水資源の確保のため、Sinopecが燕山煉油廠を唐山市曹妃甸区に移転すると報じていた。
燕山煉油廠の能力は年産10百万トンで、燕山石化のエチレン能力は年産80万トン。
財新網は、曹妃甸区は東海岸の有数の港であり、海外からの輸入原油を使用できるため、移転により製造コストは15%は下がるとしていた。
これについてSinopecでは、燕山煉油廠の水の使用量は過去10年で60%減少しており、2016年の使用量は原油1トン当たり0.46トンであるとしている。
中国政府は4月1日、河北省に副都心「雄安新区」(Xiongan New Area)を設置すると発表した。
北京市、天津市、河北省の一体化を目指すプロジェクトの具現化で、首都としての北京市への権益の一極集中や社会インフラへの圧迫を緩和する狙いもある。
「雄安新区」は北京と天津と保定に囲まれた河北省の雄県、容城、安新の3県とその周辺地域で構成される。深圳経済特区、上海浦東新区に続く全国的な意味合いを持つ新区という位置付けで、初期の開発面積は約100平方キロメートル、将来的には2000平方メートルが開発される。
「北京の非首都機能を分散させる上での集中受け入れ地であり、首都を中核とした世界レベルの都市クラスターの配置、北京・天津・河北の空間構造の調整において重要な役割を果たすことになる」とされる。
2017/4/12 中国、河北省に新副都心「雄安新区」
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