エチレンセンター10社の収益状況(2016年度)

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経済産業省は7月31日、2016年度のエチレンセンター10社の収益状況を発表した。

昨年までは、エチレンセンターは三井化学の大阪石油化学を含めて11社、実質10社としてきた。今回は住友化学のエチレンが無くなり、大阪石油化学を含めて10社、実質9社となる。
住友化学には丸善石油化学とのJVの京葉エチレンの
エチレンと自社の誘導品が残るため、連結では従来と同じ10社である。

エチレンセンター10社の石油化学部門の売上高は、ナフサ価格の下落に伴い、石油化学製品の販売価格が低下したことにより、2兆8,912億円と前年同期に比べ26.7%の減少となった。

経常利益については、 能力減もあって
高稼働が続いたことや市況が堅調に推移したことにより、2,302億円と、前年同期に比べ23.2%の増加となった。


石油化学部門の損益の推移は以下の通り。(億円)

年度 経常損益 営業損益
単独 単独 連結
2000 913 - 1,338
01 75 211 643
02 431 613 1,236
03 654 709 1,380
04 2,132 2,156 3,338
05 1,753 1,770 2,946
06 2,725 2,455 3,856
07 2,108 1,900 2,973
08 -1,825 -2,016 -2,034
09 -94 3 338
10 749 689 1,768
11 1,002 705 1,994
12 679 460 839
13 1,548 1,443 2,112
14 213 221 1,716
15 1,868 2,022 4,266
16 2,302 2,302 5,401


連結ベースは、国内及び海外の連結対象会社の変更等があるので、前年度と単純な比較は出来ない。


今回の集計対象は下記の通り。センターは10社(実質9社)、連結では10社である。青字は名称変更。

単独ベース  連結ベース 対象部門(いずれも)
三菱ケミカル旭化成エチレン 旭化成 マテリアル部門
出光興産 出光興産 石油化学製品部門
昭和電工 昭和電工 石油化学部門
JXTGエネルギー JXTGエネルギー 石油化学部門
(住友化学 エチレン停止) 住友化学 石油化学部門、エネルギー・機能材料部門
東ソー 東ソー  石油化学部門
東燃化学 東燃ゼネラル石油 石油化学事業部門
丸善石油化学 丸善石油化学 (全社)
三井化学 三井化学 モビリティ部門、基礎素材部門
大阪石油化学
三菱ケミカル 三菱ケミカルHD ケミカルズ部門、ポリマーズ部門



なお、エチレンセンターの石化部門の経常損益の1984年からの推移は下記の通り。




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