カナダの新石化計画(プロパン脱水素~PP製造)が進展

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カナダのアルバータ州でプロパン脱水素、PP生産の大型石油化学計画が進んでいる。

カナダの大手石油製品パイプライン会社 Pembina Pipeline Corporation とクウェート国営石油(KPC)子会社のPIC (Petrochemical Industries Company)が本年5月にJV契約を締結し、50/50 出資の Canada Kuwait Petrochemical Corporation を設立した。
既に技術の選定も終えており、2018年末までに基本設計を終え、最終的に投資を決める予定。

Pembina Pipeline Corporation はCalgaryベースの石油製品の輸送・貯蔵・販売会社で、石油製品のパイプタインおよびオイルサンド・パイプラインを運営するほか、石油の 貯蔵や天然ガスの収集加工も手掛ける。2017年に同業のVeresen Inc.を買収した。

Pembinaは
Redwater Fractionation Complex で第3精留装置を建設中で、これが完成すると、精留能力は日量20万バレルとなる。


両社は2016年4月にAlberta 州でのプロパン脱水素、PP生産事業の共同FS契約を締結し、検討を続けてきた。

過去10年、同州で生産されるプロパンの約85%が北米各地に輸出されてきた。これを利用して地方を活性化しようというもので、日量35,000バレルのプロパンを使い、年産80万トンのPPを生産しようというものであった。

本年5月のJV契約では、能力が若干縮小されている。

原料プロパン 日量22,000バレル(Pembinaの Redwater Fractionation Complex その他から)
製品PP 年産550千トン
立地 Alberta州Sturgeon CountyにあるPembina社のRedwater Fractionation Complex 
投資総額 $3.8 - $4.2 billion  

 
   

    

   

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