Baku-Tbilisi-Kars 鉄道 開通

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欧州とアジアを繋ぐ主要輸送プロジェクト、Baku-Tbilisi-Kars 鉄道の開通式典が10月30日、アゼルバイジャンの新バクー港にて開催された。


全長846キロの鉄道は戦略的にアゼルバイジャン、ジョージア(グルジア)、トルコをつなぎ、中央経済回廊にて極めて重要な役割を果たす。ジョージア(30キロ)からトルコ(79キロ)へと走行する全長109キロの部分が建設された。新しく開通した鉄道は、中国や極東から地中海地方や欧州へ、より短く、より速い陸上ルート(約14から18日)で貨物を積み替える新たな機会を提供する。



開通式典には、アゼルバイジャンの大統領、トルコの大統領、カザフスタンの首相、ジョージアの首相、ウズベキスタンの首相、その他要人らが出席した。

式典の後には、象徴的に犬くぎが打ち込まれ、 BTK初の貨物を公式に鉄道へと送り出す鉄道スイッチが引かれた。

カザフスタン北西から2846キロ横断し、鉄道フェリーでカスピ海を渡った後、貨物列車は新バクー港へ到着した。バクーからは4日間かけてトルコのメルシン港までさらに2002キロを旅する。

トルコ政府は中国-欧州間の輸送日数が海路の40日以上から2週間前後に短縮できると説明しており、当初の年間輸送能力は貨物650万トンと旅客100万人を見込む。

BTK鉄道が「一帯一路」で重要な意昧を持つのは、中国から欧州への鉄道輸送網において、ロシアを迂回する新たな選択肢となるからだ。

従来の中国と欧州を結ぶ鉄道は全てロシアを経由するが、今回のルートはロシアを経由しない。

BTU鉄道の開通で、ロシアを経由せずに中国から欧州に行けることとなる。カザフスタンの西端、カスピ海の東岸のAktauは中国のカザフ国境からの鉄道が延びており、鉄道フェリーが対岸のバクーと往来する。

厳冬期の温度管理が困難なハイテク製品や、クリミア半島併合に絡む制裁への対抗措置として、ロシアが通過を拒否する欧州産食品などの輸送に適するという。

アゼルバイジャンはBTK鉄道を活用し、自国の石油製品を欧州やトルコに、トルコは家電などの工業製品を中央アジアに拡販する狙いがある。ジョージアは国際的な物流網に参画することで経済面に加え、安全保障上の効果も期待する。

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