韓国電力公社(KEPCO:韓国政府が51%保有)は10月26日、北海道千歳市で韓国電力公社社長、LS会長、LS産電会長などが出席し、28MW級の「千歳柏台太陽光発電所」の完成式典を行い、運営を開始した。
韓国電力初の韓国外での太陽光発電事業となり、建設から所有、運営権限、責任一切を事業者が持つ方式にて事業を行う。
千歳柏台太陽光発電所は、日本初のエネルギー貯蔵装置(ESS)連携の融合・複合太陽光発電所で、新千歳国際空港近くの約108平方メートルの敷地に、太陽光モジュール約13万枚と13.7MWh級のESS が構築された。
発電所の建設費用は113億円で、電力販売契約を交わした北海道電力を通じて、今後20年間に渡って、1kWh当たり40 円で販売される。
建設費のうち、約87億円は、韓国の産業銀行、ウリ銀行、サムスン生命などから調達した。
発電所の建設と運転および保守はLS産電(LS Industrial Systems)が引き受けた。
2015年に日本の再生可能エネルギー企業であるエネルギープロダクト㈱ と共同事業協約を結び、事業の妥当性調査と金融交渉を進め、発電所の建設・運営・維持契約を経て2016年4月に着工した。
韓国電力が80%、エネルギープロダクトが20%出資する。
エネルギープロダクトの事業は自然エネルギー・各種プラント・環境関連・システムに係わる設計/施工/運転/保守管理
・ 新エネルギーシステムの設計・施工(太陽光・風力発電)
・ 各種プラント・システムの設計施工
・ 各種プラント・システムの運転・保守管理
・ 各種実験装置・ユニットシステムの設計・製作
・ エンジニアリングサービス(化学装置設計)太陽光発電については、自らも三沢市や四日市市に発電所を持つ。
LS産電は今回の発電所建設を通じて太陽光分野で技術力を証明し、事業開発のノウハウをもとに、グローバル市場の攻略に注力する。
具滋烈LS会長は、「LS産電と韓国電力が大韓民国の技術力で、北海道最大の太陽光発電所を構築したことは極めて象徴的なことだ」、「今回のプロジェクトの成功をきっかけに、LSが強みを持っている電力分野に新技術を融合させ、エネルギー産業のパラダイムを主導していきたい」と語った。
LSグループは、2003年11月にLG電線グループが分離し、設立した。「LS」はLeading Solutionの意味。
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