千代田化工、キャメロンLNGプロジェクトの契約変更

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千代田化工は12月20日、同社と米国 CB&IとのJVのCCJVが建設中のCameron LNGプロジェクトに関し、 顧客Cameron LNG社との間で行われていた契約条件交渉が合意に至 ったと発表した。

当初の問題と、本年8月にテキサス州を襲った Hurricane Harveyの影響を含め、全て解決した。


本件合意の主要なポイントは以下の通り。
・ 過去の未解決事項についての合意が確定し、全てのLNGトレイン(系列)の生産開始を2019年とすること
・ 早期完成インセンティブボーナス条項の設定

・ 今回合意したプロジェクトスケジュールに基づく、遅延賠償金起算日の見直し


事態は次の通り。

Cameron LNGプロジェクトは、米国のSempra Energyの子会社であるCameron LNGが、ルイジアナ州HackberryのLNG輸入基地の輸出基地への転用工事を2013年後半より開始し、総工費60億ドルで1系列年間400万トン能力の液化設備3系列(合計能力 1,200万トン)を建設するもの。

千代田化工とCB&IとのJVのCCJVは、天然ガス液化設備と輸出設備の設計・調達・建設業務を担当する。

CB&Iのルイジアナ州Baton Rouge の製造、設計、建設拠点で数百人規模の雇用創出が見込まれる。

千代田化工は世界のLNGプラントの生産量のうち、40%超の建設実績を持つコントラクターとして、革新的なプラント設計手法やグローバルなプロジェクト遂行体制を駆使して、北米LNG案件の取り込みを加速させていく方針。

三井物産と三菱商事は2013年5月17日、Sempra Energyとの間で、Cameron LNGに関する天然ガス液化加工契約及び合弁会社設立契約(液化事業への参加)を締結したと発表した。 

三菱商事は日本郵船とのJVで参加、他にGDF Suezも参加する。
年間400万トンx 3基の設備の1基ずつを三井、三菱、GDFSが委託することとなる。

三菱商事、三井物産及びGDF Suez社が、Cameron LNG社とそれぞれ20年間にわたって年産400万トンの天然ガスを、日本を中心にアジア市場へ向けて液化・輸出する。


2012/4/20 三菱商事と三井物産、米国産LNGを輸入へ

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計画は順調に進み、3系列共に2018年末までにスタートする予定であったが、Sempra Energy は2016年10月末にCCJVから計画が遅延することを伝えられた。

CB&Iのルイジアナ州Baton Rouge の製造、設計、建設拠点での大雨と洪水が原因で、この時点では、第1系列が2018年央、第2系列が2018年後半、第3系列が2019年央と見込まれた。

2016年8月12日から1週間以上、米国南部のルイジアナ州のBaton Rouge周辺の地域が豪雨に見舞われ、記録的な洪水が発生した。

高い海水温と記録的な高湿度にあおられた熱帯性低気圧のかたまりが、ゆっくり移動した。

この大雨と洪水で、CB&Iの工場での建設工事に支障が出たとみられる。

なお、これに加え、2017年8月にHurricane Harveyがテキサス州に上陸した。
上陸時の勢力は「カテゴリー4」と、同州に上陸したハリケーンとしては1961年以来の強さとなった。沿岸部では浸水が発生した。

Lake Charles 近郊のCameron LNG の現地でも被害が出たと思われる。


計画遅延が明らかになった2016年11月初めに、Sempra Energy は次のように述べていた。

遅延は残念だ。契約では、CCJVがスケデュールについて責任を持つ。契約には損害の弁償の項目もあり、Cameronの需要家への影響を緩和する。

今回、この遅延問題が解決したもので、3系列とも生産開始を2019年とした。当初計画からの遅れについての損害賠償で合意したとみられる。(不可抗力条項がなかったのだろうか?)

同時に新しい完成目標から早まった場合のボーナス等も決めた。

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