韓国暁星、ベトナムのPP工場 建設着工

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韓国化学大手の暁星(Hyosung Corp.)はベトナムにPP工場を建設する。


12億ドルを投じてBa Ria-Vung Tau 州Tan Thanh地区のCai Mep Industrial Zoneに天然ガスを原料とする年産60万トンのPP工場を建設するもので、12月に着工し、2019年末の稼働を目指す。

同社は2017年2月に、12億ドルを投じてCai Mep Industrial Zoneに天然ガスを原料とするPP工場を建設することでベトナム政府との間で覚書を締結した。

それによると、

第一期では、133百万ドルを投じてLPGタンク、336百万ドルを投じてPPプラントを建設する。
第二期では、496百万ドルを投じてプロパン脱水素設備を、226百万ドルを投じてPPの増設を行う。

同社では新工場の60万トンのうち、10万トン程度を日本に輸出することを考えていると報じられている。

韓国の工場から日本に輸出すると関税が最大で6.5%かかるが、ベトナムの場合はEPAで関税がゼロになることが狙い。

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暁星は韓国蔚山に当初30万トンのPPプラントを持っていたが、2015年にプロパン脱水素設備が完成した。PPの需要も伸びていることから、20万トンのPPプラントの新設を決めた。
間もなく合計能力は50万トンとなる。

今回のベトナムでの新設に合わせ、同社は蔚山に新しく20万トンプラントを建設することを計画している。

全てが完成すると、同社のPP能力は韓国が70万トン、ベトナムが60万トンで、合計130万トンとなる。

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ベトナムでは2014年にPP計画が明らかになった。

INEOS は2014年1月20日、ベトナムのPhu Yen省のHoa Tam Industrial Zoneで製油所建設を計画しているVung Ro Petroleum が年産90万トンのポリプロ計画でInnovene PP プロセスを選択したと発表した。

Vung Ro Petroleum は2013年11月にLummus Technologyとの間で、エチレン回収とOCT(エチレンとブチレンからプロピレンを製造)に関するライセンス・エンジニアリング・技術サービス契約を締結している。

Vung Ro Petroleum は英国の投資会社Technostar Management とロシアのTelloil GroupとのJVで、Hoa Tam Industrial Zoneに40億ドルを投じて、製油所(LPG, Gasoline, Jet Fuel, Diesel, Fuel Oil) と石化プラント(BTXと年産90万トンのPP)の建設を計画している。

2014/1/24 ベトナムの新しいポリプロ計画 

同社は2014年に地鎮祭を行ったが、それ以来、まったく進展がない。

地方政府は認可の取り消しも考えるとしている。

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