仏サノフィ、血友病治療薬の米バイオ企業 Bioverativ を買収 

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Sanofiは1月22日、血友病治療薬を手掛ける米 Bioverativ Inc. を約116億ドルで買収すると発表した。
Bioverativ
の価値を1株当たり105ドルと評価するもので、1月19日の終値に64%上乗せした水準となる。

BioverativはBiogenの血友病事業であったが、Biogenは2016年にこれを独立した新たな企業として分離・上場することを発表した。
2017年2月1日に血友病などの希少血液疾患の革新的治療薬の発見・開発・商業化に特化したグローバル・バイオテクノロジー企業として発足した

Bioverativは、Fc領域融合技術を使用して開発された唯一の血友病治療薬 ELOCTATE®とALPROLIX®を販売している。

長時間作用型血友病A治療薬ELOCTATE®(日本での製品名:イロクテイト® [遺伝子組換え血液凝固第VIII因子Fc領域融合タンパク質製剤]、および長時間作用型血友病B治療薬ALPROLIX®(同:オルプロリクス®)[遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc 領域融合タンパク質製剤]は、約20年ぶりの新しい作用機序の血友病治療薬として発売された。

Bioverativ は両剤を米国、日本、カナダ、オーストラリアで販売しており、今後は販売地域を拡大していく。EUやその他の国々では、Swedish Orphan Biovitrum AB (Sobi)が開発、販売に関する提携契約に基づき販売している。

ELOCTATE®は、米国、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルなどの国々で承認されており、Bioverativ はそれらの地域での販売権を有している。
EU、スイス、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウエーなどの国々でも承認されており、SobiによってELOCTA®として販売されています。

ALPROLIX®は、米国、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルなどの国々で血友病Bの治療薬として承認されており、Bioverativ は、それらの地域での販売権を有している。
EU、スイス、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウエーなどの国々でも承認されており、Sobiによって販売されている。

Bioverativ は2016年に売上高 847 百万ドル、ロイヤリティ収入41 百万ドルを計上している。

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