Cheniere Energy, Inc.は2月9日、中国のCNPCとの間で2つのLNG販売契約を締結したと発表した。
Cheniere Energy子会社のCorpus Christi Liquefaction, LLC と Cheniere Marketing International LLP との契約に基づき、CNPC子会社のPetroChinaが年間約120万トンのLNGを購入する。
この一部は2018年に開始され、残りは2023年に開始される。それぞれの契約期間は2043年までとなっている。
Cheniereは稼働中(一部建設中)のSabine Pass 液化基地と建設中のCorpus Christi 液化基地を持つ。CNPCへの供給は主にCorpus Christi 液化基地から行われるが、2018年開始分はSabine Pass 液化基地の既契約分以外を出荷するものとみられる。
LNG価格は、他の契約と同様、原料天然ガスのHenry Hub priceと固定費部分から成り立つ。
既存のCheniereの販売契約では、LNGのFOB価格は以下の通りとなっている。
原料ガスコスト(Henry Hub 渡し市況 x 115%)+固定費(ガス化費用など)
15%は天然ガスのトレーダーとしてのマージンで、固定費は相手により 2.25~3.00$/MM Btuとなっている。
Cheniereは本年1月16日に、スイスのコモディティ商社 Trafigura Pte Ltd との間で年間100万トンのLNG供給契約を締結している。2019年から15年間の供給となっている。
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Cheniereは稼働中(一部建設中)のSabine Pass 液化基地と建設中のCorpus Christi 液化基地を持つ。
子会社 Sabine Pass Liquefaction, LLC は1系列 年産450万トンの液化設備 合計6基(既報の7基から変更)を計画している。
このうち、1~4系列は完成しており、第5系列は2015年6月に建設を開始した。最後の第6系列は未着工である。
この5系列の合計能力は2250万トンだが、このうち約88%の1975万トンが契約済みである。
相手先 年間
万トン固定費
$/MM Btu製造系列 完成時期 BG Group(英) 350 2.25 第1系列 2016/4-5 200 3.00 第2, 3, 4 系列 GasNatural(スペイン) 350 2.49 第2系列 2016/8 Kogas(韓国) 350 3.00 第3系列 2017/4 Gail (インド) 350 3.00 第4系列 2017/8 Total (仏) 200 3.00 第5系列 2019/8 Centrica (British Gas) 175 3.00 第5系列 合計 1,975
残り年間275万トンはCheniere Marketingが販売する。おそらく、このうちの一部がPetroChinaに向けられると思われる。
Corpus Christiでは、子会社のCorpus Christi Liquefaction, LLC が液化設備とLNG輸出基地を建設している。
当初は、年産450万トンの液化設備 最終5系列、合計2250万トンの計画で、まず2系列の建設を開始した。同時に第3系列分を含めた長期販売契約の交渉を行っている。
現在までに3系列計1350万トン /年のうち、計842万トンが成約している。相手は、インドネシアのPertamina (152万トン)、スペインのEndesa(225万トン)とIberdrola (76万トン)とGas Natural Fenosa (150万トン)、豪州のWoodside(85万トン)、英国のEDF(77万トン)、ポルトガルのEDP(77万トン)である
これに今回のPetroChina(120万トン)とTrafigura(100万トン)が加わる。
現在、同社では当初の計画を変更し、年産450万トンの3系列に、7系列の中規模液化設備(1系列135万トン)と1基のLNGタンクを加え、総計2300万トンにする案を進めている。
構想図
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