2018年3月期決算がほぼまとまった。
各社の決算状況は https://www.knak.jp/kessan/
塩野義製薬と大正製薬と大日本住友製薬の2016/3が日本方式 (グラフ斜線)で、他はすべてIFRS方式。
営業損益には、下記の通り、従来の営業外損益(金融費用・損益を除く)や特別損益を含むため、それ以前との対比はできない。
このため各社が独自の判断で、新しい営業損益から非経常的な損益を除外したものをコア営業損益として発表している。
コア営業損益は従来の営業損益に近いが、持分法損益やその他の営業外損益等を含んでいる。
経理処理も、ノレンの償却がなくなるなど、一部変更されている。
売上高
営業損益
IFRSの場合はコア営業利益(但し、エーザイはコアの記載がなく、営業利益全体)
税引後損益 (日本方式の場合は経常損益)
株主帰属損益
武田薬品は、主に営業損益の増により、前期から 719 億円増益の1,869億円となり、これまで大きく引き離されていたアステラス製薬を上回った。
なお、アステラス製薬の損益は1647億円だが、同社によると、コア当期純利益は2043億円となっている。(前年は2133億円)
塩野義の売上高には下記のロイヤリティを含み、この増加が営業損益に貢献
'17/3 | '18/3 | |
ViiV HIV治療薬 | 733億円 | 1,035億円 |
AstraZeneca クレストール | 330億円 | 226億円 |
その他 | 94億円 | 289億円 |
合計 | 1,157億円 | 1,550億円 |
また、主にViiVからの配当金が増大した。
'17/3 | '18/3 | |
配当金 | 180億円 | 265億円 |
コメントする