豪州の天然ガスパイプライン大手 APA は6月13日、香港の長江基建集団(CK Infrastructure Holdings) などの長江実業 集団のコンソーシアムから買収提案を受けたと発表した。買収価格は1株11.00豪州ドルで、総額で約130億豪州ドル(1兆1千億円)となる。

APAの取締役会は現時点ではこの提案に推奨は行わず、株主には現時点で行動しないよう勧告している。

買収には、外資審査委員会(Foreign Investment Review Board)と 競争・消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission)の承認が必要だが、長江では既に両委員会に接触し、説明しており、競争・ 消費者委員会に対しては、買収に当たり、競争の観点で障害となりうる Goldfields Gas Pipeline (GGP)、Parmelia Gas Pipeline (PGP)、Mondarra Gas Storage Facility の持分の売却案を示している。

APA の取締役会は提示された買収価格(前日終値に33%上乗せした水準)から考え、交渉を続けるのが株主の利益になると考え、非独占ベースで Due diligennce をさせるための秘密保持契約を締結した。

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長江実業集団は李嘉誠が創業した香港最大の企業グループ。