4日には、『より緊密な中国アフリカ運命共同体の構築に関する北京宣言』を発表し、2019年から2021までの『中国アフリカ協力フォーラム―北京行動計画』を採択した。
今回はアフリカで唯一、中国と国交のないKingdom of eSwatini(旧称 スワジランド、本年国名を改めた)を除く53カ国が代表を派遣し、うち30近い国が首脳級を送り込んだ。
習近平は開会挨拶で「いま新しい世界が開けた。中国アフリカの団結を誰も破壊できない!中国アフリカは運命共同体だ!」と述べた。
習主席はアフリカへの支援として無償援助150億ドルを含む総額600億ドルの拠出を表明した。これまでの借款を2018末までに償還できない一部の国に対し、債務を免除する方針も示した。
さらに習首席は安全保障面にも支援を広げていく考えを表明した。「銃声なきアフリカ」の実現を目指すとし、アフリカ諸国が安保上の課題を自主的に解決するために「治安維持能力の向上を支援する」と語った。
中国のアフリカ進出には、資源の確保や中国製品の輸出先の拡大を目的とする「新植民地主義」との批判がつきまとう。このため、援助額はこれまで通りに据え置いた上で、気候変動 対策を強調するなど、援助の質の向上を強調。さらには現地の雇用を生む工業製品などの輸入を増やす考えを示した。
アフリカ側も中国の巨大経済圏構想「一帯一路」がアフリカ地域の一体化を加速すると評価した。
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中国とモーリシャスは9月2日、両国間の自由貿易協定(FTA)の交渉を終了し、「中国・モーリシャス自由貿易協定の交渉終了に関する了解覚書」に調印した。
今後、最終的な調印に向けて準備を進める。これは中国とアフリカ諸国の間で締結される初のFTAになる。
2017年12月に交渉をスタートし、4回の交渉と交渉の合間に行われた数々の折衝を経て、すべての内容について包括的合意に達した。
「全面的、高水準、互恵」の目標を達成し、貨物貿易、サービス貿易、投資、経済協力などさまざまな分野をカバーするものとなったとしている。
人民網は、「両国の二国間経済貿易関係の深化に有力な制度的保障を与えるだけでなく、中国とアフリカの全面的な戦略的パートナーシップに新しい形式と新しい内容を盛り込み、中国とアフリカ諸国がより緊密な利益共同体と運命共同体を構築することを推進し、『一帯一路』構想とアフリカ経済一体化プロセスとの連携を促進することになる」と している。
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