ExxonMobil、カナダLNG計画を中止

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ExxonMobilはこのたび、カナダの子会社の Imperial Oil Resourcesと共同で進めてきたBritish Columbia州でのWCC LNG計画について正式に環境アセスメントから撤退し、事業の中止を決めた。
慎重に検討した結果としているだけで、理由を明らかにしていない。

2015年の計画発表後、 これまでに手続きを何度も延期し、2017年11月には計画を遅らせると発表し、Prince Rupert 事務所を閉じていた。

Imperialは2017年第4四半期決算で、Exxonとの50/50JVの Horn River シェールガス開発計画中止で289百万ドルの減損処理を行っていた。 中止理由として、投資の相対的な競争力の評価を含む多くの要素の結果としている。これに伴うLNG計画中止と見られる。

WCC LNG 計画は、ExxonMobilと同社が69.6%出資するカナダ第二の石油会社 Imperial Oil Resourcesが進めてきた計画で、カナダのBritish Columbia 州 Prince Rupert 市のTuck Inlet に250億ドルを投じてLNG輸出基地を建設するもの。

天然ガスの既存パイプラインからの接続パイプラインと、液化設備、貯蔵設備、船積み設備を建設するもので、LNGの 能力は年間1500万トンで、最終3000万トンに拡張する計画であった。



             完成予想図


10月2日に、
三菱商事、Shell、PETRONAS、PetroChina、
韓国ガス公社 KOGASが共同で近くのKitimatでのカナダで最初のLNGプロジェクトに関する最終投資決定を行ったと発表した 直後である。

2018/10/5 三菱商事、LNGカナダプロジェクトに最終投資決定

一時はカナダ西海岸に20件ものLNG計画があったが、実現は1件だけとなり、業界にショックを与えている。

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