住友金属鉱山および住友商事は12月5日、カナダの資源メジャー企業 Teck Resources Limited が保有する チリのQuebrada Blanca銅鉱山の権益のうち30%について、住友金属鉱山が25%、住友商事が5%の権益を取得することで合意したと発表した。
両社は権益取得に係る対価 8億米ドルに加え、建設工事費に対応する4億米ドルを2019年中に支払う。
また、今後Quebrada Blanca Phase 2 における 鉱石処理量が一定の増産を達成する場合は0.5億米ドルをTeck に支払う。
将来、Quebrada Blanca 銅鉱山の大規模な拡張工事に住友金属鉱山および住友商事が参入を決定する場合にはQB銅鉱山の評価額の増大に対して、相当額の負担すべき資金を支払う。
両社はQuebrada Blanca 銅鉱山について、権益を保有するアリゾナ州のMorenci 銅鉱山(住友金属鉱山25.0%、住友商事3.0 %)や ペルーのCerro Verde銅鉱山(住友金属鉱山16.8%、住友商事4.2%)と比肩するワールドクラスの銅鉱山となることを期待して いる。
両鉱山については 2016/2/19 住友金属鉱山、米国モレンシー銅鉱山の権益追加取得
Quebrada Blanca銅鉱山事業の概要は下記の通り。
投資予定額:約47億米ドル
主要投資内容:選鉱場や尾鉱ダムなど
生産開始予定:2021年 生産品目:銅精鉱・モリブデン精鉱
平均年間生産量(金属量):銅約24万トン、その他モリブデン、銀
可採鉱量(金属量):銅約620万トン
マインライフ:約28年
採鉱法:露天掘り出資者:
現状 今後 Teck Resources 90% 60% Empresa Nacional de Mineria 10% 10% 住友金属鉱山 25% 住友商事 5% 合計 100% 100% 立地:
住友金属鉱山および住友商事は、Teck Resourcesとは、アラスカのPogo金鉱山を1997年から2009年まで共同経営するなど、長年にわたりパートナーシップを維持している。
住友金属鉱山と住友商事は8月30日、豪州大手の産金会社Northern Star Resources Limitedに、アラスカのPogo金鉱山の権益を全て譲渡すると発表した。
Pogo金鉱山は、アラスカ州で2006年から操業し、2009年からは住友金属鉱山がオペレータを務めてきた。Pogo金鉱山概要:
1)位置:米国アラスカ州フェアバンクスの南東約145キロ
2)権益比率:住友金属鉱山アメリカ社(住友金属鉱山100%子会社) 51%→85%→ 0
Teck Resources 40%→ 0
SC Minerals America(住友商事100%子会社) 9%→15%→ 0
2009年4月以降、出資比率変更2018/9/1 住友金属鉱山と住友商事、アラスカの金鉱山権益を売却
両社の銅鉱山権益は下記の通り。
鉱山 | 国 |
権益 |
能力 | ||
住友金属 鉱山 |
住友商事 | その他 | |||
Morenci | 米国 | 25% | 3% | Freeport-McMoRan 72% | 48万トン |
Cerro Verde | ペルー | 16.80% | 4.20% | Freeport-McMoRan 53.56% others 25.44% |
30万トン→50万トン |
Sierra Gorda | チリ | 31.5% | 13.5% | KGHM International 55% | 22万トン |
Ojos del Salado | チリ | 16% | 4% | Lundin Mining 80% | |
Candelaria | |||||
Batu Hijau | インドネシア | 3.5% | 18.2% | Newmont Mining 31.5% others 46.8% |
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Northparkes | 豪州 | 13.3% | 6.7% | China Molybdenum 80% |
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