EU、英国離脱を4月に延期

| コメント(0)

EUは3月21日、首脳会議を開き、EU離脱について下記の通り決めた。

1)英国下院が3月29日までに離脱協定案を可決すれば、協定案の批准手続きのため5月22日までの延期を認める。
  英国はこの場合、6月30日までの延期を求めていた。


欧州議会選挙は5月23日~26日に行われる。
英国が選挙日時点でまだEUに所属しながら、議会に議員を送らないのはまずいとの考え。

2)下院が3月29日までに可決できない場合、離脱日を本来の3月29日から4月12日まで延期する。

英国に対し、この日までに、5月23〜26日に実施される欧州議会選挙への参加有無も含め、離脱の長期延期か、「合意なき離脱」か、離脱の撤回か、を示すことを求める。

4月12日は5月23日~26日に行われる欧州議会選挙の立候補締め切り日。離脱の長期延期や撤回の場合、英国は議会選挙に議員を出す必要がある。

とりあえずは3月29日の「合意なき離脱」は回避できたが、4月12日までにはどうするかを決めることを求めた。

決められない英国に対し、最後通牒を出した形で、メイ首相もこれに同意した。来週、下院で三度目の投票を行う。

EU関係者によると、英国が長期延期を選んだ場合は、離脱の是非を問う国民投票の再実施や、解散総選挙の実施など、極めて厳しい条件をEU側があらためて課す可能性が高いという。

付記

メイ首相は3月22日夜に全議員に書簡を送り、十分な賛成が得られそうにない場合は投票を行わないとした。その場合、長期に離脱を延期することを求めるが、欧州議会選挙に参加することになるとしている。

離脱賛成派に協定案への賛成を求めるもの。

コメントする

月別 アーカイブ