主要企業の2019年3月決算 -  三井化学、東ソー 

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三井化学

営業損益は原燃料価格上昇や固定費の増加などで減少したが、減損損失の減少で特別損益が大幅に改善し、当期利益は若干の増益となった。

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 持分法 経常損益 特別損益 当期損益   配当
中間 期末
2017/3 12,123 1,021 2 972 -114 648 5 9
2018/3 13,285 1,035 71 1,102 -160 716 9 9
2019/3 14,829 934 108 1,030 23 761 10 10
前年比 1,544 -101 37 -72 183 45 1 1
2020/3予 15,400 1,050 1,100 760 10 10

 営業損益は下記の通り。

 基盤素材がナフサ価格の変動による在庫評価の影響等により、前期比 111億円の減益となった。

  17/3 18/3 19/3 増減

増減内訳

  19/3
予想
数量差 交易条件 固定費他
モビリティ 407 423 427 4 46 -14 -28 445
ヘルスケア 101 108 136 28 25 -1 4 155
フード&パッケージング 206 199 178 -21 -6 -7 -8 205
基盤素材 385 389 278 -111 -5 -26 -80 330
その他 -78 -84 -85 -1 -1 -85
合計 1,021 1,036 934 -102 60 -48 -113 1,050

 


特別損益は下記の通り。(億円)

    2017/3 2018/3 2019/3 増減
特別利益 資産売却益 26 35 37  
事業譲渡益 - 6 7  
債務免除益   20 -  
受取保険金 * 114
その他   3 1  
合計 26 65 159 94
特別損失 固定資産処分・売却損 73 24 44  
減損損失 41 150 15  
火災損失 * 75
その他 26 51 1  
合計 140 225 135 -90
特別損益 -114 -160 23 183

* 2018年6月に大阪工場用役プラントで火災が発生した8月に操業を再開)


2013年4月に
ドイツのHeraeus Holdingsから有利子負債を含め約543億円で歯科材料事業 Heraeus Dentalを買収した。

2013/4/10 三井化学、歯科材料事業を543億円で買収 

このノレンの減損を、2016/3に195億円、2018/3にも追加で143億円を計上した。

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東ソー

クロルアルカリの交易条件差が大きく、営業損益は前年に続き大幅減益となった。

単位:億円 (配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 特別損益 当期損益

 配当

中間 期末
2017/3 7,430 1,112 1,131 -26 757 7.5 16.5
2018/3 8,229 1,306 1,323 -19 888 12.0 16.0
2019/3 8,615 1,057 1,130 3 781 14.0 14.0
前年比 386 -248 -192 16 -107 2.0 2.0
2020/3予 8,600 950 1,000 670 14.0 14.0


営業損益は下記の通り。

 

  17/3

18/3

19/3 増減

内訳

  20/3予想
数量差 交易条件 固定費他
石油化学 201 225 134 -91 -22 -30 -40 132
クロルアルカリ 479 666 460 -206 70 -211 -65 365
機能商品 354 339 353 14 48 -3 -31 352
エンジニアリング 51 49 83 34 34 77
その他 27 27 27 -0 24
合計 1,112 1,306 1,057 -249 131 -244 -135 950


クロルアルカリは主力のウレタン原料の販売価格が下落し、採算が悪化した。

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