韓国のSK総合化学は4月29日、同社とSinopec の石化JVの中韓石化が、Sinopec傘下の武漢分公司(武漢リファイナリー)を買収することを明らかにした。
SKは今回の買収で製油工場の経営にも参加することになった。
武漢分公司は1977年稼働で、精製能力は日量 17万バレル。
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中国国家発展改革委員会は2013年6月5日、SK GroupがSinopecの武漢エチレンに35%出資することを承認した。
Sinopecが27億ドルを投じて単独で建設し、2012年末に完成しているが、Sinopec 65%、SK Group35%出資のJV 中韓石化となった。
エチレン能力は80万トンで、以下の誘導品を含む。7月末に商業生産を開始した。
LLDPE 300千トン
HDPE 300千トン
PP 400千トン
EO 100千トン
2013/6/7 中国、韓国・SKグループのシノペック武漢エチレンへの参加を承認
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武漢分公司の買収資金は2兆1830億ウォン(約2100億円)で、うち5,338億ウオンは増資(Sinopec が65%、SKが35%)で賄い、残りは外部からの借入で賄う。
中韓石化は、稼動から5年後に累積営業利益が2兆ウォンを超えたSKの代表的グローバル投資の成功事例で、今回の『煙化一体(石油精製・石油化学の結合)』で、SKグループ会長の「China Insider(インサイダーとして中国市場に進出)」の戦略に拍車がかかる。
SK総合化学は、「今回の買収は、SKの工程運営と安全、保健、環境管理の能力を高く評価したSinopecの提案によって実現した」と説明した。
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