英国の保守党党首選挙

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英国のメイ首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選挙で、6月13日に党所属の下院議員313人による1回目の投票を行った。

最低 8人の推薦を受けて立候補した10人のうち得票数が17未満の候補がふるい落とされ、上位者が18日の2回目投票に進む。ここでは得票33未満が落とされる。

19日と20日にはそれぞれ最下位を落とし、最終的には候補を2人に絞り込み、十数万人いる党員の郵便にによる決選投票で7月22日の週に新党首を選出する。

新党首はエリザベス女王の承認を受け、メイ氏から首相の座を正式に引き継ぐ。

1回目で3人がふるい落とされた。

候補 6/13 6/18 6/19 6/20 決戦
Boris Johnson 前外相 メイ首相の離脱協定に反発して外相を辞任 114
Jeremy Hunt 外相 国民投票では残留派だったが、現在はEU離脱派 43
Michael Gove 環境相 メイ首相の離脱協定を支持 37
Dominic Raab Brexit担当相 国民投票の前からEUからの離脱を訴え 27
Sajid Javid 内務相 残留派 → 欧州懐疑派 23
Matt Hancock 保健相 メイ首相の離脱協定を支持 20
Rory Stewart 国際開発相 残留派→ Brexitを受け入れ 19
Andrea Leadsom (F) 前下院院内総務 EU離脱派の中心的存在、政府方針に反対し辞職

落選

11
Mark Harper 元院内幹事長 残留→ メイ首相の離脱協定支持 10
Esther McVey (F) 前雇用・年金相 離脱派。メイ首相の離脱協定に反発し辞職 9

(F) は女性


誰が党首(=首相)になっても、議会で一つの方向に決めるのは難しい。

「離脱の延期は最長 10/31 までとする」となっており、残り時間は少ない。

今回トップのジョンソン前外相は2016年の国民投票で離脱派の急先鋒となったが、他に手段がなければ正式な合意なしでも離脱する意向を示している。

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