60年にわたり事業を展開してきた同州から撤退する。
総額56億ドルのうち40億ドルは短期に支払われ、残り16億ドルは分割払いとなる。州や米国の当局の承認を得て、2020年に取引完了を目指す。
この取引は2019年から2020年にかけて100億ドル分を売却するというBPの計画の重要部分である。
売却対象には米国最大のプルドーベイ油田やアラスカ州のTrans Alaska Pipeline System (TAPS)のBP Pipelines (Alaska) Inc の権益が含まれる。
BPの2019年のアラスカでの原油生産量は日量74千バレルである。Prudhoe Bayでの権益は26%で、他にオペレーターではないがMilne Point とPoint Thomson、Liberty project に権益を持っている。
Trans-Alaska Pipeline の権益、その運営会社のAlyeska Pipeline Service Companyの株を所有する。
売却されるのは以下の通り。
- Upstream oil and gas interests:
- Prudhoe Bay, 26% (operator BP);
- Milne Point, 50% (operator Hilcorp);
- Point Thomson, 32% (operator ExxonMobil).
- Liberty project, 50% (operator Hilcorp);
- Non-operating interests in exploration leases in ANWR
- Midstream pipeline interests:
- Trans Alaska Pipeline System, 49%;
- Alyeska Pipeline Service Company, 49%;
- Point Thomson Export Pipeline, 32%;
- Milne Point Pipeline, 50%.
- Other:
- Prince William Sound Oil Spill Response Corporation,
Hilcorp は2012年からアラスカで活動しており、現在、日量75千バレル以上を生産するアラスカで最大のプライベートの石油・ガス会社である。2014年にBPからAlaska North Slopeの4つの油田を買収している。
今回の売却を受け、テキサス州の資産家Jeffery Hildebrandが創業した石油会社Hilcorp は、アラスカ州の原油生産で Conoco-Phillipsに次ぐ2位となる。
同州の原油生産は1980年代後半の全盛期から減少している。
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1909年にペルシャ(イラン)で油田が発見され、Anglo Persian Oilが設立された。
1919年にイギリス政府が2/3の株式を取得、1935年に Anglo Iranian Oil に改称、1954年にThe British Petroleum Co Ltd. に改称した。
1969年にBPはアラスカのプルドー湾油田に大きなシェアを確保した。
BPはStandard Oil of Ohio(Sohio)と提携して開発することを決めた。
Sohioがアラスカ油田における権益を取得、BPはSohioの株式25%を取得した。1987年にBPはSohioの株式100%を取得した。この時点で、イギリス政府がBP株(31.5%)を市場に放出し完全民営化した。
1999年にBPはAmocoと合併し、BP Amoco plc.となり、2000年にはARCOと合併し、社名をBP plc. に変更した。
1970年にAlyeska Pipeline Service Companyが設立され、プルドー湾からアラスカを縦断してバルディーズ港に至る1,287.2km(800miles)の石油パイプラインの建設が始まった。
1974年4月29日に着工、1977年7月20日には最初の石油がプルドー湾を出発し、7月28日にバルディーズに到着、8月1日にタンカーで積み出された。
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