韓国、韓英FTAをBrexit前に批准へ

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韓国産業通商資源部は9月2日、英国のEU離脱期限となる10月末より前に、英国と結んだ2国間FTAの国会での批准同意手続きを終える方針 を明らかにした。


付記

韓国国会は10月28日の本会議で、英国とのFTAの批准同意案を可決した。
英国がEUを離脱した場合、自動的に発効される。

アジア諸国のうち、英国とのFTA批准を完了したのは韓国が初めて。

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韓国とEUは2010年10月6日、自由貿易協定(FTA)の締結で正式署名、2011年7月1日に発効した。

2016年6月23日英国で実施されたEU離脱の是非を問う国民投票は、大方の予想を裏切る「離脱」という結果となった。
英国のEUからの離脱交渉は2017年6月19日、ブリュッセルで始まった。

韓国は、英国がEU離脱の交渉を始める前に、早くもEU離脱後の英国との2国間FTA交渉を開始した。両国は、2017年2月に1回目の貿易作業班会議を開き、両国の新しい通商協定を英国のEU離脱と同時に発効させることを目指して協議を始めた。

英国がEUから離脱すれば、英国に輸出される韓国製品に対して適用されていた韓国とEUとのFTAに基づく特恵関税が適用されなくなることから、韓国とEUとのFTAを承継する形で、韓国と英国のFTAを早期に締結すべきと指摘する声が上がっていた。

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韓国と英国は本年6月にFTA交渉の原則的妥結を宣言し、8月22日にFTA協定文に正式署名した。韓英FTAはBrexit後も従来の韓・EUのFTAと同水準の特恵貿易関係を維持するため、韓国企業は英国のEU離脱による不確実性がなくなり、英国との貿易・投資活動をこれまで通り行える。

アジア諸国のうち英国とFTAを結んだ国は韓国が唯一で、英国が10月末に「合意なき離脱」となった場合、競合国に対する比較優位が期待される。

(英国はこれまでチリ、アイスランド、ノルウェー、スイス、カリブ海諸国、東南部アフリカ市場共同体、イスラエルなど38カ国と13件のFTAを締結しており、アジアでは韓国のみ。)


韓英FTAは出来るだけ韓・EU FTAを引き写したもので、いくつかのテクニカルな修正を加えている。

関税:韓・EU FTAと同じで、工業品は全て、農産品は98%がゼロタリフとなる。双方の輸出品の99%が免税で、自動車と部品は関税なし。

Rule of Origin:3年間に限り、EU27か国の生産品を含む英国製品は英国産として優遇される。(3年の移行期間中にサプライチェーンの修正を行う)

農産品のSafeguard:韓・EU FTAよりもSafeguard発動の数量を減らした。

今回は韓・EU FTA をコピーしたもののため、2年以内に改正協議を始める。

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