日通、日本発厦門経由欧州向けSEA & RAIL複合輸送サービスを開始

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日通は9月1日、中国と欧州を結ぶ鉄道輸送を利用した日本発欧州向けの複合一貫輸送サービス Nex Ocean-Solution China Land Bridgeを販売開始した。


日本の主要港(東京/横浜/名古屋/大阪/神戸/門司)から中国・厦門までの海上輸送と、厦門からポーランドのMałaszewicze(マワシェビチェ)、ドイツのHamburgとDuisburgまでの鉄道輸送を組み合わせたもので、日本の主要港から欧州の各鉄道ターミナルまでのリードタイムは23~25日となる。欧州までの海上輸送の場合は約40日のため、大幅に短縮され、輸送コストは約40%削減される。

厦門発の列車は毎週水曜と土曜初の2便が定期運航されている。


 

同社では2015年11月から中国欧州間クロスボーダー鉄道輸送サービスを、航空輸送と海上輸送の中間に位置する「第3の輸送モード」として新商品の開発に取り組んでいる。

2018年5月から中国欧州鉄道を利用した2つの日本欧州間複合一貫輸送サービスを実施している。

一つは、海上輸送と鉄道輸送を組み合わせた日本欧州間の複合一貫輸送サービスEurasia Train Direct (Sea & Rail)で、もう一つは、海上輸送とと航空輸送と鉄道輸送を組み合わせたEurasia Train Direct (Air & Rail)である。

Eurasia Train Direct (Sea & Rail)は、日本の主要港(東京/横浜/名古屋/大阪/神戸)から中国・大連までの海上輸送と、大連からドイツDuisburgまでの鉄道輸送を組み合わせたもので、日本の主要港から欧州の各鉄道ターミナルまでのリードタイムは23~25日となる。欧州までの海上輸送の場合は約40日のため、大幅に短縮され、輸送コストは約40%削減される。

Eurasia Train Direct (Air & Rail)は、日本の主要空港(成田/羽田/中部/関空)から中国・重慶までの航空輸送と、重慶からドイツDuisburgまでの鉄道輸送を組み合わせたもの。

貨物量に応じてコンテナ貸切(FCL)サービス、混載輸送(LCL)サービスの利用が可能で、成田空港からDuisburg鉄道ターミナルまでのリードタイムは最短でFCLでは22日、LCLでは24日。

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主席は2013年9月7日、訪問先のカザフスタンの大学での講演会で、「シルクロード経済ベルト」と呼ぶ中央アジア諸国などとの経済協力の構想を明らかにした。

「人口30億人のシルクロード経済ベルトの市場規模と潜在力は他に例がない」と述べ、太平洋からバルト海に至る物流の大動脈の整備や、人民元と各国通貨の直接交換取引の拡大を挙げた。
中国と中央アジアのほか、ロシアやインド、パキスタンなども含めた広範な地域を想定しているとみられる。

2013/9/18  中国の習近平主席、「シルクロード経済ベルト」を提唱 

もう一つは重慶とドイツ西部の工業都市 Duisburg を結ぶ貨物鉄道「渝新欧鉄道(Yuxinou Railway)」である。

重慶から北上して西安から今回の義新欧鉄道と同じルートで Duisburgに到るもので、11,179km。
'Modern Silk Road' と呼ばれるこのルートは2012年8月に開通した。


中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「義新欧鉄道("Yixinou Railway")」の第1号列車が2014年12月9日、スペインのマドリードに到着した。

義新欧の義は出発点の義烏、新は経由する新疆ウイグル、欧は欧州。

2014/12/13 中国と欧州を結ぶ国際貨物列車の第三路線が開通

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