エクアドル、OPEC脱退

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南米のエクアドルは10月1日、石油輸出国機構(OPEC)を来年1月1日で脱退すると発表した。

財政立て直しのために原油を増産したい考えで、OPEC加盟国やロシアなど非加盟国が実施する協調減産にこれ以上参加できないと判断した。

OPECとロシアなど非加盟国は2018年12月7日、2019年1月から合計で日量120万バレル減産することで合意した。


OPECは2019年7月1日、6月末で期限が切れた協調減産を2020年3月末まで9カ月延長することで合意したと発表した。

OPECは2日、ロシアなど非加盟産油国との会合で、減産を9カ月延長することで合意、OPEC+の協力体制を定める「憲章」を採択した。OPEC+は恒久的なものとなる。

2018/12/8 OPEC-Plus、減産を発表

エクアドル政府は声明で、OPECからの脱退は「公共支出を抑え、新たな収入を創出するという国の計画に歩調を合わせたもの」と説明した。

OPECの月報によると、2019年8月のエクアドルの産油量は日量537千バレルで、加盟国内でのシェアは1.8%程度。英BPによると、世界でのシェアは0.5~0.6%程度にとどまる。

相場に与える影響は小さいとみられるが、2019年1月にカタールがOPECから脱退したばかりで、エクアドルも抜ければOPEC加盟国は13になる。

OPECの求心力の低下が目立つ。

エクアドルは1992年にもOPECを脱退し、2007年に復帰していた。

1993年1月にエクアドル、1995年1月にガボンが脱退した。
両国とも、生産量にかかわらず各国同額で設定される拠出金の支払いを不服かつ困難としたこと、および増産意欲を有しながら生産枠の増加が見込めなかったことが理由と見られた。

エクアドルは2007年11月の首脳会議において、再加盟が認められた。(ガボンも2016年に復帰)


OPEC加盟国の推移

    加盟 離脱 再加盟 一時停止 加盟 脱退
イラク 中東 1960          
イラン 中東 1960          
クウェート 中東 1960          
サウジアラビア 中東 1960          
ベネズエラ  南米 1960          
カタール 中東 1961         2019/1
インドネシア アジア 1962 2009 2015

2016  

リビア  アフリカ 1962          
UAE 中東 1967          
アルジェリア  アフリカ 1969          
ナイジェリア アフリカ 1971          
エクアドル 南米 1973 1993 2007     2020/1 
ガボン アフリカ 1975 1994 2016      
アンゴラ  アフリカ 2007          
赤道ギニア アフリカ         2017  
コンゴ アフリカ 2018
加盟国 14   14 -3 +3 -1 +2 -2 (13)


(インドネシア)

OPECは2016年11月30日にウィーンの本部で開いた総会で、8年ぶり(国別)の減産で合意した。

総会では9月28日のアルジェリアでの臨時総会で合意した日量3,250万~3,300万バレルの下限である3,250万バレルに減産することで加盟国がまとまった。
2017年1月1日から実施し、実行をチェックするためのHigh-level Monitoring Committeeの設置を決めた。

インドネシアは、石油の純輸入国であることから減産への参加を見送り、加盟を一時停止した。

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OPECは2008年9月の定例総会で、2009年1月からインドネシアの加盟を停止することを決めた。

インドネシアは1962年に加盟し、アジアからの唯一の参加国となったが、国内需要の増加に対し、
新規油田の開発が遅れ、政官界での根強い汚職体質など背景に外資誘致が停滞していることもあり原油生産量が下降の一途で、2004年に純輸入国に転じた。

このため脱退論が強まり、ユドヨノ大統領が5月に脱退方針を確認した。将来的な新規油田開発によって原油の輸出余力を回復できた場合、再加盟とみられた。

2016/12/5 OPEC、8年ぶり減産合意 

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インドネシアは6月5日、石油輸出国機構(OPEC)への再加盟が認められたと発表した。
エネルギー相は声明で「インドネシアはOPECの創設メンバーであり、サウジアラビア政府代表による支援により再加盟した」と述べた。


インドネシアの石油の需要は更に伸びているが、生産量は逆に減少している。

インドネシアのサイード・エネルギー・鉱物相は「インドネシアはわずかではあるが天然ガスを輸出している。このためOPEC再加盟には問題ない」とし、「生産国と消費国との対話という意味でわが国は両者の懸け橋になれる」と述べた。

2015/6/9 インドネシアがOPEC再加盟


(カタール)

Qatar は2018年12月3日、石油輸出国機構(OPEC)に対し、2019年1月に脱退する方針を伝えた。

エネルギー相は記者会見で、天然ガスを中心とする産業の発展に集中するためだと説明したが、一方で、脱退後はOPECの合意に拘束されないと言明した。

また、「OPECは一国によって管理されている」と指摘し、サウジを暗に批判した。

2018/12/5 カタール、OPEC脱退へ

(コンゴ共和国)

OPECは2018年6月22日のOPEC総会声明の中で、西アフリカのコンゴ共和国のOPEC加盟がOPEC会議で承認されたと述べた。

コンゴ共和国は2018年1月、様々な計画の実施によって、日量35万バレルの原油を生産し、アフリカの第3産油国になることを追求していると述べた。

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